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半可通な私の車高を下げた際のキャンバー変化の話

クルマの車高を下げると、サスペンションはネガティブキャンバー(いわゆるハの字)になる、という言い方がよくされますが、それはある意味正しくてある意味間違っています。

まずサスペンション形式の問題。ダブルウイッシュボーン式では、サスペンションのロアアームとアッパーアームが平行か外開きで、ロアアームよりもアッパーアームが短ければネガティブキャンバーとなっていきます。基本の設計はそうなっているので、下げればネガキャンはまあ正解です。

ストラット式の場合は微妙です。ロアアームが路面と平行で、ストラットが直立しているクルマがあり、その時点で、タイヤが路面から直立していると仮定します。

そこから車高を下げていくと、ロアアームが上がりストラットの下側付け根が内側に入っていくのでポジティブキャンバー(逆ハの字)になっていきます。これはコーナリングでいきなりタイヤのショルダーからサイドウォールだけを使うことになり具合がよくありません。

極端ですがストラット式のキャンバー変化は左のような感じになります。これを逆に書いてある本があたりもします(^_^;)

そこでストラット式の場合は、ストラットの上部を若干内側に倒し(倒しすぎるとエンジンスペースが少なくなるので限度がありますが)、ロアアームを地面と並行ではなく、下側に飛び出た形にしておきます。

その時点でタイヤが直立していると仮定すると、ストラットとロアアームが90度になるまではトレッドが広がり、ストラットも部が外側に出ていくのでネガティブキャンバーが付きます。

ただ、90度を超えてバンプしてしまうと、今度はポジティブ方向に動き始めます。ただ、この時点ではネガティブキャンバーなので、いきないポジティブキャンバーになるのではなく、ネガティブキャンバーがゆるくなっていくという方向になります。

ストラット式の場合には、特にイニシャルでネガティブキャンバーをつけておくことで、コーナリング時のタイヤの接地を確保していたりしますね。

ストラット式の場合には、イニシャルでネガティブキャンバーを付けておく場合が多くなっているのは、コーナリング時に外側のタイヤを直立させておきたい事情も関係しています。キャンバー調整をストラットアッパーで行うのもそんなことと関係しています。

あくまで半可通が知ったかぶりで書いてますので、鵜呑みは危険ですm(_ _)m


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