【病気にかかるお金】病気のリスク回避~プレジデントを読んで

コロナ禍でビジネス雑誌を読んで過ごすことが多くなりました。
読んでみると、役に立つ情報がたくさんあることがわかりました。
特に「プレジデント」は、ほしい情報がいつも特集になっています。

今回は「ひとりで生きる老後対策」
私は世帯持ちですが、記事の情報を世帯用として転用すれば、充分使える内容になっています。

表題のとおり病気のリスク回避について、保険に強いファイナンシャルプランナーの情報です。

病気やけがにかかるお金
①病院に払うお金
②病院に支払う医療費以外お金
③その他雑費

①は健康保険で大部分を賄うことができます。
保険適用の診療や手術の場合は、自己負担分3割(高齢者1割OR2割)ですが、月の自己負担額が一定額を超える場合は、高額療養費として、一定額まで保険者から支払われます。

②入院中の差額ベッド代や食事代です。
病院にいる間も仕事がしたい、他の患者が同部屋にいると気を使って疲れるなどの理由で1人部屋で入院したい場合は、差額ベッド代が必要なります。
差額ベッド代は保険適用外になりますから、入院が長引けば、費用がかさみます。

③その他雑費として、歩行に難がある場合は、タクシー代。入院中は家事全般ができなくなるので家事代行。

具体的に考えると、入院になると金銭的負担は大きくなります。
医療費は、公的健康保険が充実しているから不要との意見をよく聞きますが、民間の医療保険も検討の余地はあるかもしれません。

下記はプレジデント記事「病気リスクの回避」から引用した例です。

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例によるよると、41.4万円が自己負担分となっています。
自己負担分のうち、
①自己負担分・・・上記①病院の払うお金に該当します。
②差額ベッド代・・上記②病院に払う医療費以外のお金に該当します。
③食費・・・・・・上記②病院に払う医療費以外のお金に該当します。
その他に、往復の交通費などの雑費が加わります。

例を元に民間の医療保険の加入について、私の考えは、
①は法定経費です。検討の余地はありません。
②は相部屋で我慢でできるかどうかです。相部屋で我慢できるなら、経費は不要になります。
③食費は、入院していなくてもかかる経費です。普段より少し高めになる程度です。

①~③を分析していくと、②が我慢できるなら、最低限の入院保障(3000円~5000円)の民間保険に加入するか、預貯金をして備えるかのどちらかで検討すると良いです。
②がどうしても外せない人は、入院日額5000円~10000円の民間保険に加入すると良いでしょう。ただし、月々の保険料がそれになりに高額になります。

保険商品は必ずリスクを伴います。
入院費用を保険でカバーする場合は、保険料がかけ損になるリスクがあります。
保険に加入しない場合は、入院時に、諸雑費も含めた入院費用が赤字になるリスクがあります。
保険のリスクを理解して、自分でどのリスクをとって、どのリスクを保険でカバーするかを考える必要があります。

記事では、がん保険と就業補償保険を勧めています。
がん保険は、治療の長期化と高額になる可能性があるためにがん保険の加入を勧めています。
就業不能保険は、長期で働けなくなったときに、所得の減少分を補える保険です。(公的)健康保険では、働けなくなって4日目以降1年6カ月まで傷病手当金が支給されますが、それ以降は無給状態になります。生活に支障が出ないように加入を勧めています。

個人的にはがん保険には加入しています。診断一時金タイプです。
就業不能保険は加入していません。
就業不能保険のススメのあちらことらで目にします。保険の基本は「可能性低・発生時の被害は甚大」のリスクを保険でカバーすることです。就業補償保険の加入は、保険の基本です。しかし、加入に踏み切れません。

さらに記事では、おひとりさまの場合、手取月収に対して、貯金を20%、保険料を4~5%に抑えると書いてありました。
仮に手取月収30万円の場合は、貯金6万円、保険料1万2千円~1万5千円になります。医療保険+がん保険+就業補償保険に加入するだけでも、1万円台前半では賄えません。
リスクをどこまでとるか、家計とのバランスを見ながら考えないといけません。

最後に病気へのリスク回避は、健康であることが最も大切です。
入院や手術はお金で賄えますが、健康はお金では買えません。
「時間とお金をかけて健康を維持する」ことが優先です。その次に保険の検討ですね。

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