やさしい世界を生きてる話
わたし達はとてもやさしい世界に生きているんだと思った。
ここにいる意味を否定しない。
得手不得手をみんなで補いお互いさまと言える、やさしさで溢れた世界。
長尾彰さんの「今いる仲間でうまくいく宇宙兄弟チームの話」という本を読み、
職場におけるグループとチームの違いについて考えるようになった。
ビジョンを見つけられ個人の役割が明確なチームは、歯車のように凹凸を合わせて前に進む。
与えられた目標をみんなで達成するグループは、テトリスのように大きな凹を埋め合う。
頑張ることが当たり前だった私は、チームじゃないと意味がないと思っていた。
だから、「グループのままでいい」とはどういう事かを考えた。
「グループのままでいい」は、『そのままでいい』に通じる気がした。
あなたの代わりは存在しない はない代わりに
あなたがここにいる意味 も否定しない。
各々が自分のできる範囲で動けば、大きな凹は埋まっていく。
社会も一つのグループに見える。
存在する意味なんてなくて、ただそこにいる人たちの集団。
一定のルールの中で、お互いの得手不得手を交換し合い成り立っていく。
自分にできることをやれば、誰かの凹を埋める材料になる。
すべてに意味や意義が存在する世界はとても苦しい。
わたしたちは意味や意義がわからなくてもいい、やさしい世界を生きている。