半年で閉業したカフェの道のり③

こんにちは。

私はカフェ開業から、約半年と少しでお店を閉める運びとなってしまった25歳です。

【2024年4月〜2024年12月】
"シュークリームを売りとしたカフェ"
を大阪で行っておりました。

続き、晴れて物件の契約後、準備を進めます。

私はStarbucksの様なシックで落ち着く空間、
尚且つコメダ珈琲店の様に木の温かみを感じられる空間、
五感で愉しめる様に各席にキャンドルや、暗すぎないJazzミュージックをかけ。。

などその様な内装イメージでした。

作業は出来るところは一人で行い、意外と順調に進みました。

レンガ調の壁紙を貼ったり、
天井をペンキで塗ったり、
棚を壊したり。。。

とても向いてる作業ばかりでした😳
もちろん一人で全ては難しいので、所々は業者さんにお願いしました。

そして連日作業を続けていると、気になることがありました。
それは、通りがかりの方々です。

日中はおじいさん、おばあさんなどのご高齢の方が主に、
たまに赤ちゃん連れのお母さん、
夕方頃になると、帰宅中の中学生。
夜はほとんど人通りがありません。

「...なんか違う...?」

人通りが少ない事はもちろん、
ターゲット層の20〜30代は全くと言っていいほど見かけません。
休日になると若いカップルを何組か見かける程度。

※⚠️落ち着いた今考えれますが、本来は物件契約前に張り込んで、この事実を知るべきです。。。

もう時すでに遅しですが、
私は20〜30代の独身女性をメインターゲットにしていた為、
その頃考えていたスイーツプレートなどのメニューや、「一人でゆっくり」という内装の造りなど、一から改めないといけないことに気付きました。

ここは確実に地域密着型で、ご高齢の方の憩いの場にした方が需要がある。

そして、保育園や小学校が多いことから、

ママ友のお茶の場や、テイクアウト商品に力を入れた方がいいかも。

そう考えもう方向は真反対です。

調査したつもりでいただけの私のミスです。

でももう、悲しんでいる暇はありませんでした。

そこから、前向きに考えテイクアウト商品に力を入れる事とし、
お子様から大人まで楽しめ、手土産にもなる
そして何より需要が確実にあるクッキーシューをお店の売りにしようと決意しました。

その際、近所でコーヒー豆を卸しているオーナーさんから、
「ここの土地といえば、ここのケーキ屋さんが人気だよ〜」と
とてもありがたい情報を教えていただき、早速潜入調査。

そしてなんとそのお店は、

「1日限定数のシュークリームが連日午前中には完売している」

ケーキ屋さんでした。
実際メイン商材は焼き菓子とのことですが、
シュークリームのファンがたくさんいたのです。

実際3日に1回ほど通いましたが、お昼以降は確実に売り切れていました。

なんなんだここは。と思いつつ、
値段は

1個160円。😳‼️

アーモンドダイスもしっかり乗って、
クリームもぎっしり、
450円ぐらいで販売していても、全くおかしくないクオリティです。

一方他のケーキや、焼き菓子は決して安いとは言えず
むしろ高いかな？といった印象。

あぁ、シュークリームでお客さんを引き寄せてる方法なんだぁ(語彙力)。と。

そう思った私は、

・シュークリームに需要があること
・160円よりも安い150円で売り、多く量を買ってもらおう

このように考えました。

この時シュークリームに需要があるということが
分かっただけとても嬉しかった記憶があります。

それに、何かに特化した方が

・何を売りにしているか分かりやすい
・「このお店と言ったらこれ」という商品があった方がいい
・他店との差別化
・無駄な材料の仕入れが減る

そう思いました。
実際も、「クッキーシューが美味しいお店」としてのちのち口コミで広がっていきました。

そこからはメインをクッキーシューとし、
テイクアウトと店内どちらもOK。
その他、原価が低い焼き菓子を何点かとドリンク。


ランチはお店の要領が分かって来たあたりにすると考え、
初めのオープン当初はなくし、スイーツも品数少なく行いました。

理由は、想っっっ像以上の仕込みの量だったから。

です。

理想では手作りケーキを常時5種類とドリンク10種類程度でした。
既製品に頼りたくないという謎のプライドと、
教室で学んだ確実に美味しいと思ったスイーツを出したい。
という思いから全て手作りを掲げていました。

また以前、コーヒー屋のオーナーさんが

「最初はメニュー数は少ない方がいい。
増やす分にはいいけど、減らしたら印象もあまり良くない。
そして何より、仕込みの量考えてる？？」

そう助言をくださっていました。

そのお言葉を、本格的な試作段階で痛感したのです。
その通りだと。

身に染みた私は
クッキーシュー2種類と
ケーキ1種類、ドリンク5種類程でお店を始めました。

お店がオープンしてからは、まずは地域の人とコミュニケーションをとることがいちばん大切と考え、
テイクアウトカウンターの窓から声掛けを行いました。

この作戦が大当たりでした☺️

④に続きます。