片道切符、人間不合格
今日と明日を繋ぐ片道切符(人生はいつも片道なのであります)を購入したい、しかし切符は勿論タダでは無く、お金を支払うか、もしくは金の代わりに精神を削られ持っていかれる。
明日が来て欲しい、けど来て欲しくない、矛盾した感情の中思考を放棄した僕は、明日への希望を胸に代金を払い、明日へと向かう。
しかし希望なんてもの幻想でしか無く、明日へと希望抱いていた明日というものが実際に訪れてみると僕はその現実の悲惨さに直面し、絶望に沈む。
夢なんて見なきゃよかった。慣習に従い、適当な学校に進学し、適当に職に就き、労働に勤しんでいれば、もっと明るく楽しい毎日が来ていたはずなのに。
人間失格とはいかずとも、僕は人間不合格だろう
ドラマや映画みたいなストーリーを夢見るが、現実は淡々としており非常に緩慢であり、僕は緩やかに死へ向かう毎日を磨滅する日々であります。
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