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出戻りオタクによるヘタミュ初見感想



愛ですね〜



ヘタリアと私

  • 大体14年

  • 実際にちゃんと追ってたのは3、4年くらい…?

  • 環境が変わるにつれ遠くからたまに眺めるくらいの距離に落ち着いていたが、ここ3ヶ月くらいで急速に引き戻された。(これだけで歳がバレそう)

  • なんかずっと心の隅にいてくれた昔からの友達みたいな存在で、ヘタリアに出会った事で歴史が好きになり、実際の国にも興味が大いに芽生え留学したりワーホリしたり、16カ国旅行に行ったり、確実に私の人生を変えた作品。

急にこのタイミングでヘタミュにハマりだしたきっかけ

  • カナダへワーホリに行ってたのですが、にわかに自分のルーツを考えて振り返りたくなる時期があり、そういえばヘタリアハマってたからこそ海外生活に興味が湧いたんだったなあと思い出したことがきっかけ。

  • youtubeで動画を漁ったり、ファンの方の感想イラストを漁ったりでヘタミュの断片の情報を得る。

  • そしたらタイミング良く新作(the Glorious world)が始まるタイミングだったため、つい勢いでチケットを購入。

  • どうせ観劇しに行くことが決まったならとunext登録し過去作品予習中の真っ只中。

SW〜ファイナルライブを一気見した感想



Singin'in the world
ドイツさんが2作目からキャス変する事は知ってたので、1作目の主役っぷりに少し驚きました。こんな熱演をかませられたあとで引き継ぐのプレッシャー凄そう…

リアルタイムでヘタミュの情報が解禁された頃にも役者さんのキャラクタービジュアルは見ていたので、特に違和感なくヘタミュの世界に入れました。
正直に言うと当時は実写化自体に疑問視の原作厨オタクだったので、今普通に楽しめてることは不思議。
時間が経って、なおこれだけヘタミュを支持し愛してるファンの方々の存在があったからかもしれません。

オーディションでは声が似ているかどうかがかなり重要視されたとどこかで見たのですが、納得のキャラクター再現度。
特にイタリア、日本、フランス、アメリカ、オーストリアさんは体格、顔立ち、雰囲気も「ヘタリア」で感動した!
それ以外の国々は、演技力や発声の技術?で寄せていてキャストさんの技術力、プロフェッショナルさを感じれてまた良かった。
唯一イギリスだけ、キャラクターの性格自体も脚本上少し変更が見られて、「ヘタリア」のイギリスとはまた違った、ヘタミュ仕様のイギリスって感じで新鮮だった。
アメリカにも圧で負けないし、かわいいツンデレ紳士というよりも圧倒的にイケメンヤンキー海賊。

ストーリーはかなり早足にWW2終戦まで駆け抜けていった印象。展開的にはアニメ一期がベースっぽい。
矢継ぎ早に次の曲が始まって、息をつく暇もなくあっという間に終わってた。
終盤日本の国旗をぎゅっと胸に抱きしめ、連合軍の旗に押しのけられていく日本さん(うろ覚え)、すっごく可愛い……♡
同時に胸が締め付けられる。
思っていたよりシリアスなシーンもあって、ミュージカルになるとこうなるのかと驚いた。

The Great world
大航海時代〜独立戦争
この時代は歴史的にも好きだから一番観てて楽しかった!
今度はイギリスの主役っぷりに驚く。みんなミュリスさん好きなんだね。
スペインも役者さんの陽のオーラと親分感がマッチしてて良いキャスティングだと感じた。声も似てる気がする。
ちびめりかのヘタミュ独特の表現方法(?)も事前に知ってたので出た〜ってなった。
演出のなるせゆうせいさんの舞台を昔ギャグ漫画日和という作品で見た事があったので、なんとなくそれを思い出した。
コメディ得意とされる方なのかな?アメリカの役者さん頼りなとこあるけど、笑えるのにちゃんと可愛いと思えるしですごい。可愛いというより、ちゃんとイギリスの弟の時代だなと思えたのが演技力すごい。
オチはどこになるんだろ?と思ったけど、そこはギャグ時空なのね。ロシアさんの扱いもヘタミュ独特で、役者さんの人柄あってこそなんだろうな〜と思った。

in the New world
枢軸回!
連合の5カ国と枢軸の3カ国が対峙した時の、絶望感。ほんと好き……
勝てるわけないじゃん……でも最後まで国の威信をかけて立ち向かっていくドイツ、日本…(イタリア……)

原作だとこんなシリアスに真剣に戦争を描写する事はあまり無かったと思うので、クソデカ感情二次創作だ、、ってなんか思ってしまった。
支部で50000user入り果たしてる二次創作的なそれに触れた時の気分

正義とは何だ?分からない みたいな歌詞があって、どうしても他のコンテンツのように敵味方をはっきり区別することは不可能な作品で、それでも枢軸を主人公としヘタリアという原作を舞台上で表現することの挑戦の意思を感じました。

ヘタミュは根底に平和讃歌がテーマになってる感じがします。
日本人が作り日本人が演じる国擬人化コメディとしてのバランス感覚ってかなり繊細で微妙で難しいですよね。
扱えない要素は絶対にあるし、これからの世界情勢や何らかのアクシデントでもしかしたら急にヘタミュが許されなくなる時勢が来ることもありえなくない。
そんな危うい題材がこれだけ受け入れられているのは、一重にスタッフさん、キャストさん、ファンの方々の愛にまるっと包まれているからなんだろうなと思います。
オブラートのように愛に包まれているからこそ、軍隊や戦争を描いても、最終的にはほんわかした気持ちでフィナーレを迎えることができるのかな。

FINAL LIVE〜A World in the universe〜
やっぱり一番驚きなのは、観客のファンの方々がライブを構成する役割をしっかり完璧に果たしていること。
少なくとも残っている映像で見る限りは、みんなヘタリアが大好きでヘタミュが大好きで、ヘタミュのキャラクターを愛している、愛が深い人たちばっかなんだなあと…
普段は違う畑のライブの観客を見る機会が割と多いんですけど、ヘタミュは段違いにマナーが良く親のような目線で見てる人が多い気がした。授業参観で我が子を見守る親のよう。
2.5次元界隈ではこれが平均的な水準なんだろうか?
だとしても、素晴らしいことだと思いました。
最後の挨拶で、キャストの方がキャラクターの鎧を少し脱いで感謝の言葉が溢れるように話す姿も印象的でした。キャストやスタッフの方が原作やヘタミュという存在を純粋に愛してくれているのが伝わるとすごく嬉しいですよね。
アンコールで1時間ってかなり凄い。大千秋楽といっても会場の時間とか決まってるもんだと思うけど、あらかじめそのバッファがあったんだろうか?
幕張の花道生かされてる構成がライブ!って感じで好き。

好きな曲

曲名あいまいですみません。

西部戦線
土掘りドイツフランスが可愛い。メロディが好き
いちにのさんで枢軸国
可愛くて泣ける
肉じゃがの歌
嫌いなやつおらん
産業ロック
産業革命!のコール、し、したい………
冷戦
極東の「私たちが被害を被る〜♪」のところ、大好きベリーマッチ
取扱説明書
「この先みんなをもっと驚かせ みんなをきっと幸せに」の上昇するメロディ美しすぎ

ヘタミュにおいてのキャラ第一印象

イタリア
中の人ヘタレの片鱗1ミリもない!!頼り甲斐しかない。この歳で主役に抜擢されてるんだからそりゃそうか。日丸屋さん作画感すごい。本物……

ドイツ
生まれたての赤ちゃん。よちよち♡
ミュドイツは絶対ドM。
初代の方と二代目の方で作り上げた国というのが感動的。

日本
ビジュアルほんと理想的な祖国。慶應でインカレサークル所属で飲み会に強い方の日本。商社。白軍服舞台で目を引く!

アメリカ
圧倒的リアコ枠 肩幅の広さが超大国
ツボすぎて一挙手一投足にメロつき倒した 恋

イギリス
独特さに最初こそ共感性羞恥でン…だったけどだんだんそれがクセになってきた。同類(オタク)の匂い

フランス
圧倒的華。美人すぎて見る度に驚く。包容力がすごいママ。姫

ロシア
白いワンピースに麦わら帽子をかぶって向日葵畑で微笑んでるタイプの美少女。ダイナミックなダンスかっこいい!

中国
誰かが喋ってる時にマイペースに独り言いってたりごちゃごちゃやってる感じとても中国。大粒の涙をぼろぼろ流す泣き方ズル

プロイセン
推しの子のメルト君をなんか思い出した(演技下手とかじゃなく、がむしゃらに立ち向かってる感じが!)
困りながらニヤニヤしてる顔が無意識の領域でプロイセンを想起させる。顔の造形、すご〜

オーストリア
美声〜歌うま〜ミュージカルの土台を支えてくださっている。

スペイン
喋り方がアニメの親分そのもの。ただ立ってても漏れ出る太陽オーラ。まぶしい。直視できない。輝きすぎてて怖い

蛇足


ヘタミュの素晴らしいところ、最後にもう一つ。
ビジュアルのしっくり加減!
二次元映えするビジュアルを三次元に持ってこようとすることがそもそも無理があったり、なんか惜しい…ってなることもあると思います。
その点ヘタリアは髪色も現実の人間に即しているし、衣装も軍服ベースなためシンプルに人間に似合うのにちゃんとカッコいいし舞台に映える!
アニメ的なM字前髪とかもない良い意味で普通なヘアメイク素晴らしくて、引っかかり無く世界観に入っていける。
英米仏の金髪の色味の差をしっかり変えててどれもぴったりなのもすごい!
衣装さんメイクさんの力量が凄い〜
(2024年にこんな事言ってるんだってどうか笑ってください)

これから観る新シリーズの方の作品と最新作の感想もできれば書きたいです。
ここまで読んでいただいてありがとうございます…!


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