休職日記「嫌な思いをした場所にはもどりたくないよね...って話」
リワークにもいくつか種類があり、復職が前提となっているところもあるけれど、自分はそもそも、今後の進路について決めかねていたので、進路の自由度が高い民間のリワークに通っている。
実際に通ってみて復職と転職のそれぞれを目指す人の割合は大体7:3ぐらいで、元の職場に戻っていく人の方が多い印象だ。
建前として「休職期間」は「療養して病状を治し、また復職するための期間」なわけだから、ストレス対処法などを学んで、万全の状態で復職する、というのが”正しい”リワークの使い方なのだろう。
だから、会社にはもう戻りたくないから退職したい、と本人が希望しても、リワーク側からは「メンタルが不安定な状態で退職の決断はしないでください。復職できるというカードは最後までとっておいてください」と説得されることが多い。
そんなこんなで、自分の場合も、復職する気はないけれど、退職する踏ん切りもつかずに「本当に転職活動してていいのかしら?」と若干罪悪感を感じながら、日々過ごしている。
自分の場合は、年齢的にもスキル的にも、転職市場で大きな価値があるとは思えないので、まあ、今の会社に戻った方が給料に関しては良いと思う。残業時間は絶対短くしたいので、雇用条件について会社と相談し、労働環境をもっとましにしてもらってから復職する、というのも選択肢の一つ、な気もする。
でも復職が選択肢の一つとして現実味を帯びないのは、なんというか「信用」できないんだよな。
法定労働時間ギリギリまで馬車馬のように働いて、抱えきれない仕事量に鼻血を出しながら、恫喝や、叱責、暴言を日常的に上司から吐きつけられ、パワハラの証拠を残そうと懐にボイスレコーダーを持ち歩き、毎日抗うつ薬を飲みながら通勤するような、そんな職場だってことは社員みんなが周知の上で、形だけハラスメント撲滅とかパワハラ相談窓口の設置とか言われても信用できないと思ってしまう。
長年築き上げてきた「社風」ってそんな簡単に変わるものじゃない、いじめを見て見ぬふりしてそれが当たり前、次のターゲットはあの人か、と内心では思っていても、直接助け舟を出すことはしない。まあ、自分も偉そうなことは言えないけれど。そういう、陰鬱な会社の雰囲気自体がもう嫌なんだよな。
だから、直接の原因となったパワハラ上司が移動になっても、会社が信用できないし、そういう不信感ってなかなか消えるものじゃない。むしろ、原因は色々なんだろうけれど、また同じ会社で頑張ろうと思える人の方こそ凄いなあ、と思ってしまう。
こんな自分が変わっているのかな?とも思うけれど。まあ嫌なものは嫌だ、それでも「復職のカードは残しておけ」というから、毎回「退職」は棚上げされて、棚の上でほこりを被っている。
なにが正解かは分からないけれど、とりあえず自分の気持ちには正直でいたいよね、と思う今日この頃なのです。