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自分が作ったコミュニティを世代交代して、普通に参加したら、どういう気持ちになるのか体験してみた話〜わかほうすっごい楽しかった!!!〜

先週初めて「わかほう(若手法務交流会」に「参加」してきました。そもそも自分が立ち上げた集まりで、今まで(3回目まで)は「主催」していたので運営として関わっており、今回初めて主催を代替わりしてもらい、純粋な参加者として参加することができました。

参加するまでは、自分が始めた会を手放すことへの不安や、後継メンバーへの負担、客観的に見た時にも「意味がある」場なのかな…というのがすごく気になっていたのですが、実際に参加してみると本当に楽しくて。当日も会う人会う人に「わかほうってこんなに楽しかったんですね!」と言って回る始末でした(厄介な先輩)

せっかくなので、このルンルンした気持ちを残しておこうと思います。


わかほうとは?

U35-若手法務交流会。略して「わかほう」35歳以下の法務の方であれば、誰でも参加できる、交流会です。会場を有志の会社さんから提供していただき、運営スタッフも毎回手を挙げたボランティアスタッフで回している、若手法務による若手法務のための場所です。

詳しくはこちらのnoteをご覧ください👀

わかほう!すっごい!楽しかった!!

今までは運営サイドとして、時間を気にしたり、一人になる人が出ないように気にしたりで、あまり他の参加者の方との交流にじっくり時間を取ることは難しい部分がありました。

今回純粋に参加してみて、まず「いろんな法務の人」がいるのがすごく楽しい。50名いれば、会社の規模も事業も全然違うし、仕事に対する思いや性格や悩みも全然違うので、話す人話す人全然違う話題なのに「若手法務」という"芯"では繋がっているから盛り上がる感じが、それだけで居心地が良く楽しかったです。

また、15分ごとに話す人を変えるように促されるし、自分でテーマを掲げて話す内容を指定することもできるので、「人材系の法務」「海外法務」「女性法務」「仕事のお悩み相談」等と時間によって違うテーマで違うメンバーと話すこともできました。仕事のあるあるを話すだけでも楽しいし、ちょっと行き詰まっている案件に関して情報収集の仕方や頼れる事務所を教えてもらうのは次の日からの仕事に役立つし、初対面の人とも業務の話をすればすぐ仲良くなれるし。なんだこれ…めっちゃ楽しいぞ…。

これはきっと、最初に登壇パートがあったことでこの場に対する「期待値」みたいなのが参加者で揃っていて「悩みを話しても良い」「真面目な話をしても良い」「自分が持っている知見で他人を助けることも良い」という場づくりができているからこそなんだろうなと思いました。

自分自身が「そうだったらいいな〜」と思って設計したものの、正直毎回「いやこれ、そんなに有意義?」「これ、そんなに楽しい?」と疑っていた部分だったので、参加者になることで「いやめっちゃいいじゃん!!」という気持ちになれました。主催者だとお褒めの言葉をいただいても「まぁ、私の前なら良く言ってくれますよね〜」と斜に構えてしまう部分があったんですが、参加してみて「あれ全部お世辞じゃなかったんだろうな…」とようやく素直に受け取れました(ごめんなさい)

目論見が外れていたなと思う点もあって、私は繰り返し「わかほうの場だけじゃ親友はできないから、この後に勉強会や飲み会をやって深めてください」と言っていたんですが、うまく動けばあの2時間だけでもかなり意味のある場にできるなということでした。もちろん、その後の勉強会とか飲み会とかに繋げた方がより深い仲間ができるけど、孤独感の緩和やモチベーションの維持という点で見ると、あの2時間の参加でもセラピー的な意味はありそうだなと思いました。

引き継いでくれたメンバーへの改めての感謝

そして、今引き継いでくれているメンバーや、運営に参加してくれたメンバーは、この楽しさを知った上で、それを一回〜数回我慢して運営に回ってくれていると思うと、なんて尊いんだろう…と思いました。

私は楽しさを知らなかったから、シンプルに「自分が始めた」という義務感で「これ美味しい?」って疑問系で走っていたけど、美味しいの分かってて我慢するなんてすごくないですか…。

きっと私よりもずっとこの会を理解して、信頼して、愛してくれているメンバーに引き継げたことは本当に幸運だったし、本当に感謝してもし尽くせないなと思いました。改めてありがとうございます。

わかほう、正直あと数年で終わらせようかと思ってました

「えいや!」でわかほうを企画してみてからは、優しい運営メンバーに毎回恵まれ、50人超えるメンバーが毎回集まってくれて、やりがいを非常に感じてました。一方で、わかほう自体は似たようなフォーマットで繰り返されており、満足度も高いものの、自分の年齢やリソースだったり、ボランティアでやっているからこそのモチベーション問題は抱えていました。

惰性で続くコミュニティほど格好悪いものもないかなと思い、ダラダラ続けるなら自分の責任で閉じるべきかなぁとも悩んでいました。自分が35歳になるまでやったら、すっぱり閉じてしまうのも良いかもしれないと。

一方で、わかほうに繰り返し参加する中で、明らかに「法務人生」が変わるメンバーも見てきて。孤独感が薄れて仕事が頑張れるようになったり、転職したり、勉強会を始めたり、自分のキャリアに自信が持てるようになったり…そういうメンバーが他に行く場所もないのに、会を終わらせてしまっても良いのかな〜と言う気持ちもありました。

ちょうど第3回の運営の時にはそういう迷いを抱えていた時期で、いろんな先輩方やメンバーに相談していましたのですが、最後の引き金になったのは、第3回のフリータイムで誰も私に話しかけにこなかったことでした(笑)「あ、自分が居なくても、この場があれば充分なんだ」と分かったことで、ひとつ役目を終えたというか、次の世代に引き継ごうと素直に思えました。

その後「このメンバーに引き継いで、他の参加者が支えてくれないから、わかほうなんて終わってしまえ!!!」と思える3人のメンバーに引き継ぐことを決め、幸いなことに全員が快諾いただき、第4回の開催につながりました。

多分初めてのことで、プレッシャーもあって、本当に大変だったと思います。改めて素敵な会にしていただき、主催者の皆様ありがとうございました。

若手コミュニティが、ずっと続いていきますように!

元々は自分自身がひとり法務なので、横の繋がりが欲しくて初めてのが「わかほう」でした。法務になった当時から法務互助会というコミュニティにお世話になっていたのですが、そこで知り合うのは先輩方が多くて。先輩同士が数年前の話とか、お互いの前職時代の話で盛り上がっているのを見ては「いいな…羨ましいな…」という気持ちになっていました。

今振り返ると、多分大学時代の法律討論サークルに原体験があって。部室に行けば誰かいて、法律の質問もできれば、単なる雑談もできる。しょーもない話で笑って、たまに真剣に法律の議論して勉強会して、試験とかの辛い時は励まし合って…そうやってみんなと緩やかに歳を取っていく体験が、社会人になってもしたいなという思いから立ち上げたのが「わかほう」でした。

今こうして「わかほう」というワードがある程度定着して、私自身は若手法務の友達が100人とかいうレベルでできて、本当に幸せだなと思っています。誰かと話したいと思ったら、すぐに連絡できる人がいて、困ったら相談できる人がいて、社内でひとり法務だというのを忘れるくらい、社外法務の"同期"に囲まれて日々過ごしています。

自分がわかほうの「元」主催者としてわかほうに触れるのは(あんまり過去の栄光を誇るのもダサいので)これで最後にしたいなと思いつつ、本当に本当に、今の主催メンバー3人には感謝しているし、これからも主催や運営をさらに交代しつつ、会が続いて行くことを祈っています。

そしてあわよくば「コミュニティに助けてもらったから、次はコミュニティを支える」という文化が、若手法務の中にできてくれると嬉しいです。多分、主催者も数回やると限界が来ます。わかほう楽しかった方、ぜひ一回は我慢して裏方にも回ってみてください。続いて欲しいと思う方は、次の主催者に自分がなったら〜とぜひ想像してみてください。

きっと一回美味しいものを我慢したら、次はきっともっともっと美味しいです(笑)

そして、20年後くらいにみんなで「いや、歳とったね〜」って笑える仲間が、これからも増えますように。わかほう、楽しかった!!!

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