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【飯田線各駅訪問】83 下島駅

伊那市の新市街地にある駅

 伊那市西春近地区の、下島駅である。単線のホームと待合所だけの、かなり簡素な駅だ。駅のホーム上に勾配標があり、伊那市方が線路が登っているのが特徴だと言えよう。
 駅の付近は田畑が広がっているが、近年多くの企業がこの地に乗り出ている。伊那市の“新市街地”にある駅として、今後は駅周辺が発展して行くものと思われる。伊那市の「かんてんぱぱガーデン」も当駅が最寄りとなっている。

※訪問が達成できましたら追記します。


伊那市・下島駅。真っ直ぐな鉄路にホームが寄り添う。
同名の駅は、全国に他にもいくつか存在している。
迎えの213系下り列車がやってきた。

再訪日記

 飯田市から長野市まで鉄路で行く途中に 停車時間で各駅を“視察”したのだが、それだけではさすがに物足りない。そこで、それら“視察”した駅々へ実際に降り立ってみる…ということで、この「上伊那北部駅訪問旅」を決行した。まずは辰野町内の2駅を訪問、一度駒ヶ根市内まで南下してから、電車と徒歩を組み合わせて徐々に北上…という行程である。そうして駅訪問旅の9駅目として、この下島駅へは隣の沢渡駅から徒歩で到着したのである。
 沢渡駅を予定より少し早めに出発したのだが、歩いているとかなりあっさりと当駅へ着いてしまった。この間の駅間歩きは20分ほどみていたが、わずか12分歩いただけで早くも到着してしまった。
 そのためこの駅への滞在時間は予定の約2倍となる、およそ50分となってしまった。悪いことではないのだが、これほどの長い時間を この小さな単線駅ではさすがにつぶせない。もしかしたらこの時間のうちに、隣の伊那市駅まで歩いた方が良かったりして。
 しかしなんらかんら言って、いろいろ考え事をしているうちに時間はあっさりと過ぎていくものである。少し遅めになった昼食としてパンを頬張り、待合室でゆっくりすることにした。
 待合室は締切こそ不可能だが、奥行きはあるので雨風はしっかりとしのげる。ただ実際のところ、そこそこ新そうな見た目の割には、細かいところは傷みが進んでいる。特に椅子に関してははちょっと朽ちていて、座るとミキミキ言うので壊れそうで怖い。
 昼食も食べ終わると、少し眠くなってきた。ゆったりとした午後のひと時。見ず知らずの土地に1人でいても、やはり駅という場所ならリラックスできてしまう。私は駅にでも住み着いたほうがよいのかな…
 当駅のような何もない小駅でも退屈しない人なんて、そう多くは居られないと思う。やはり私が変わり者なだけ? それともみんながこの魅力に気付かないだけ? いろいろと考え込んでいると迎えの列車が駅に到着し、現実に引き戻された。こうして次なる訪問駅・北殿駅へむけて、この小さな駅を後にした。

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