消えていく寂しさの中で【詩】

夏祭り 太鼓が遠く 宵霞(よいがすみ)

午前2時 素肌を撫でる 傷の跡

夜明け前 ひぐらしの声 解き放つ

まだ暗い 始発の列車 夢の中

ネジバナが 茂れるいつもの 散歩道

朝焼けの ライトを浴びて 息をすう

封筒に 見覚えある文字 百日紅



いいなと思ったら応援しよう!

異風
いつもサポートしてくれて本当に感謝です。 文字があるから、私たちは生きていける。繋がっていける。 そんなことをかみしめて生きています。 イイねや ナイスや スキ そんな暖かな気持ちに ありがとう。本当にありがとう。