【結論編】投球ゾーン別BABIPを算出してみよう
こんにちは。
先日X(Twitter)を眺めていたら「ゾーン別BABIPが気になる」みたいな文言を見た気がしたのでメモ程度の記事を置いておきます。誰かの参考になるといいですね。
せっかくなのでコードも別のnoteで公開したいと思います。
https://note.com/ihd_xq/n/n7fee6dd43057
(2024年11月8日更新)データの年数を増やし、投手の左右も考慮しました。
結論
使用したデータはStatcastのデータ5年分です(2020~2024)。
プログラムだけでストライクゾーンを上手く作る方法を知らなかったので、ストライクゾーンはExcelで作成しました。同じ黒枠の中は同じゾーンです。ゾーン内の色の境界線は無視してください。
綺麗に左右反転するわけでもないというのが面白いですね。何が原因なのかは定かではありませんが、球種とか関係するんですかね。
BABIPを左右するもの
では、BABIPは何によって左右されるのでしょうか。もちろん運要素もありますが、5年分のデータを用いていると考えると運だけではさすがに説明できないでしょう(ゾーンごとに検定して統計的に有意な差かはっきりさせたいところですが、面倒でした)。
Alexander(2022)はBABIPに影響する3つのスキルとして、Hard-Hit%、Sweet-Spot%、popup%を挙げています。平たく言うと、「打球速度が速い打球をどれだけ打てるか」「良い打球角度の打球をどれだけ打てるか」「ポップフライ(上がりすぎたフライ)をどれだけ打たないか」の3つです。
つまり、先程BABIPが高かったゾーンは打球速度が出やすく、良い打球角度で打ちやすく、内野フライにもなりにくいといえそうです。BABIPが低いゾーンはその逆でしょう。
他にもBABIPに関する面白い記事はネットにたくさんありますので、いつか紹介したいです。
まとめ
ゾーン別BABIP(打者の左右、投手の左右も考慮)の話をしました。そこまで深い考察はしていないので単体での記事の価値はないかもしれませんが、誰かの研究の一助になったら嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
参考文献
①Tieran Alexander(2022). 「BABIP is a Skill」. Prospects Live . https://www.prospectslive.com/prospects-live/2022/8/15/babip-is-a-skill . (2024/10/08閲覧) .
イラスト:いらすとや
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