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あとがき:家庭という密室で起きたこと

まず、私の文章を読んでくださって ありがとうございます。
「家庭という密室で起きたこと」を 誰でも読める場へ投稿できたことは、私にとって大きな一歩になりました。

私がこの文章を投稿することによってやりたかったことは「過去を手放すこと」でした。
対面で誰かに話すには、あまりにも重すぎる話で、文章なら読む人がいつでも逃げられると思うと、私が本当に感じていたことをありのまま書くことができました。
 
投稿するためには必然的に何度も文章を読み直すことになり、それがはじめは苦しかったのですが、繰り返し読むうちに、味がなくなっていくガムのように平気になる感覚が興味深かったです。
こうして記憶は整理されて風化していくのだと感じました。
 
誰でも読める場に解放できたことで、私の中のほとんどを占めていたメモリが空になり、とても身軽になりました。
それだけでも十分だと思いながらも、やっぱり読んでくださる方々の反応を感じられるのはうれしかったです。
私の感じたそのままを知ってくれた人がいると思えることで、本来の私が現実の世界に存在できていると感じられることに じわじわと喜びが湧いてくるようです。
 
原家族の構成員を投影することで地獄絵図のように見えていた現実から、もっと広い世界が存在している現実が見えるようになってきました。
 
そんな広い世界を生きるみなさんの文章を読むことで、私の世界が新しく広がっていくのを感じています。
これから私も 心地いい楽しい世界を生きようと思います。


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