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30歳までに1000万円を貯めると人生が変わる理由。あるいは凡人が5年で1000万円貯める方法。

「お金があっても幸せになれない人はいる。お金に惑わされるな」

なんて言う大人は、沢山いる。
ただ、多くの場合そんなのは、お金がない人間の戯言だ。

この記事で、伝えたいことは極めてシンプルだ。

30歳までに、1000万円貯めてみよう。
それだけで人生が明るい方向に変わる。

ちなみに、この記事は平凡な人生を送っている人が対象であり「30歳で1000万円って少ないなw」と煽ってくるブルジョワジーは対象じゃない。
そういうやつらは持ち場に戻れ!!!

一応、言っておくと、自分はITエンジニアをやっているが、すごい年収が高いわけではない。
普通より、やや上なくらいだ。それも何度かの転職で上がっただけで以前は平均年収くらいだった。

「若い頃は自己投資しろ」の罠

かつては自分も「若い頃にお金は使え。自己投資をしろ」派だった。

20代前半の頃は、ファッションにお金をかけ、セミオーダーのビジネススーツを何着も作った。新しいApple製品があれば、すぐ買ってたし、時計にも手を出していた。

「人生楽しんだもの勝ちじゃないか。見た目を良くすれば年収も上がるっしょ!! 経済回してこ!!!」
当たり前だが、こんな調子じゃ全然お金は貯まらなかったし、当然ながら年収も上がらなかった。

なので、次のツイートは自戒だ。


1000万円が貯まるようになったきっかけ


そんなこんなで貯金も0で20代も後半に差し掛かっていた時、衝撃を受ける出会いがあった。

それは『マルサの女』という伊丹十三監督の映画との出会いである。

ざっくり語ってしまうと、脱税している悪役を国税局のヒロインが追い詰めるストーリーなのだが、なんと、その悪役がお金持ちになる秘訣を教えてくれるシーンがあって、こう語るのだ。

「金を貯めようと思ったらね。使わないことだよ。100万あったって、使えば残らない。10万しかなくても、使わなけりゃ、まるまる10万残るんだからね。あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップを置いて水ためているとするわね。あんたのどが渇いたからといって、半分しかないのに飲んじゃうだろ。これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃだめだよ。いっぱいになって、溢れて、ふちから垂れてくるやつ。これを舐めて我慢するの。」

伊丹十三『マルサの女』


これが自分にとっては衝撃だった。

えっ……お金持ちになるのって、そんな簡単なことなの……!?
頑張って、いっぱい、稼ぐとか、そういうことじゃなくて!? 「使わない」だけで……!?

今からすると当たり前のことだが、その日から、無駄遣いはやめた。
あまりにも、その悪役の説得力があったからだ。

その日から、友人がバカ高いVRゴーグルを買ったとか、PCを新調したとか、そんなことを聞いても、内心「ふーん。みんな、そういうのが欲しいんだ。まあ俺はお金持ちになる道(ロード)を一人孤独に歩むけどね」

今から思うと、完全に痛いやつなのだが、まったく反省をするつもりはない。

ほら、多少ナルシストの方が案外人生うまく行ったりするじゃん?

貯金0から5年で1000万円を貯めるためにやったこと

先程の『マルサの女』の悪役の台詞を思い出そう。
大事なのは「使わない」ことだ。

資産形成の本や節約系YouTuberの動画は可能な限り粗方見たが、基本は変わらない。
固定費を抑えて、無駄なお金を使わないで倹約して、余剰資金は優良なインデックスファンドに投資する。とてもシンプルだ。

その次くらいに大事なことは、欲しいものは、じっくり調べて買うということだった。
たとえば、この記事を書いているM1のMacBookは税込みで218,800円したものだが、半年は調べて悩んだ。


付け加えると、自分は実家暮らしだったというのも5年で1000万円貯めることができた大きな理由の一つだと思う。

もちろん家には多少のお金は入れてた。

ずるいと思う? うん、俺もそう思う。
だけど人生なんて、使えるカードは使ったもの勝ちだろ。

「お金を貯める意味ってあるのか?」と思ったあなたへ

自分がお金を貯める理由はシンプルで、老人になっても働きたくないからだ。

薄々気づいている人も多いと思うが、このまま没落していく日本の経済状況で普通に生きていたら、老人になっても、というか死ぬまで一生働くことになるだろう。

では、FIREすればいいじゃないかと思うわけだが、FIREした際の総資産額は半数以上が3000万円未満だという。


「FIRE」した1000人に聞いた、リタイア時の総資産は? | マイナビニュース


意外と少ない。
これにはサイドFIREなど軽くアルバイトなどの仕事をしている人も含むと思われるが「本当に大丈夫か?」と思ってしまう額である。

ただ、30歳時点で1000万円貯めることができれば、老後資金は安泰と考えていいだろう。これは、よく言われることだが、1000万円を貯めたことよりも貯める過程の方が大事である。

この過程を身につけた経験自体が、あなたの人生にとって大きな糧になる。


ちなみに、よく巷で「FIREしたが暇で結局仕事をしました」なんて人が叩かれていたりするが、そんなのタワマンを買って不幸になる記事と同じでポルノ情報だ。

そもそも資産がなくて働くことしかできない人と、資産があって働くか休むか好きな方を選べる人では人生の余裕度が全然違う。

後者こそが、真の自由というものじゃないだろうか。


1000万貯まって出来るようになったこと

「はーん。テスラのモデル3が500万円ね。すぐにでも買えるわ。なんなら2台も。いらんけど笑」という買ったつもりごっこが出来る。

「いやそれの何が楽しいの?」と言われるかもしれないが自信を持って「楽しい」と言える。だって、1円も使わずに調子に乗れるんだもの。

日本に住んでいると、調子に乗るのが悪いことのように思えてくるが、俺から言わせて貰えば、いかにも島国らしい矮小な発想だ。

そんな人には『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でも見て、心を改めて欲しい。


真面目なことを書くと、大きく変わったこととしては多くの売り物に対して「買えるけど買わない」という意識が自然とできるようになったことだ。


これは資産を貯めた人なら分かると思うが「買えるけど買わない」「お金が足りなくて買えないから買わない」では大きな隔たりがある。


つまりは、お金を持っていたほうが、余裕が出て無駄遣いをしないということだ。こうしてお金持ちは益々お金持ちになっていくのが資本主義の辛いところである。

最後に

与沢翼氏がテレビ朝日系列の『EXD44』という深夜番組で、35歳で貯金が300万円のディレクターにこんな強烈な一言を放っていた。

「努力でできる範疇、1000万円貯めるなんて」
「どうしてそんなに幸せそうなのか」
「危機感がなさすぎるというか…もうゲームオーバーです」

テレビ朝日『EXD44』

ちなみにその後に、与沢翼氏は1000万円を貯められていない人には「疑問を持つ」「怒りを持つ」「不満を持つ」ことが大事だと語っている。

自分も完全に同意だ。

なので、30歳で1000万円貯められていない人は、ガチで危機感持った方がいいと思う。

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