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自社開発のWeb系の環境が良いのは分かったけど、どうやって転職すればいいのさ?
今は、ITエンジニア個人がSNSで活発に発信する時代である。
Xやら他のSNS等でITエンジニアが「自社開発系の環境が良いのは分かった」という声は多く聞く。
実際に自分が働いてみて、自社開発のWeb系企業は、ITエンジニアにとって働きやすい環境が比較的多いと思う。裁量の大きさや最新技術へのチャレンジしやすさなど、ITエンジニアにとって魅力が多いのだ。
「でも、どうやって転職すればいいんだよ? 就職できなきゃ意味がない。 そこが肝心だろ」と思う人もまた多いと思う。
ごもっともな話だ。
「どうやって、競争率の高い自社開発のWeb系企業へ転職すればいいのか」と悩む人は多いだろう。
そこで、この記事では「どうすれば転職できるのさ?」という疑問に自分の経験から独断と偏見で答えていきたいと思う。
ちなみに「もしあなたにコネやリファラル等の『つて』があるなら思う存分使っておけ!」が筆者の見解である。
「自分にはそういうのがないよ!!」という多くの人に向けた記事である。
1. Web系の部署に異動できるなら社内で異動申請を出してみる
もし現在、IT関連やWeb系に近い業務を行っている会社に勤めているのであれば、社内異動という選択肢を検討してみる価値がある。
自社にWeb系の部署が存在し、かつ異動が可能な状況であれば、わざわざ退職して転職活動をするよりも、まず異動申請をしてみるのが手っ取り早い。
メリットとして
社内実績が評価されやすい
同じ会社の中であれば、上司や同僚が自分の働きぶりを理解している可能性が高い。転職に伴うリスクが少ない
現職を続けながらWeb系部署での経験を積めるため、転職のリスクを抑えられる。異動後のスキルアピールにつながる
もし社内異動が叶い、Web系部署で実務経験を積めれば、転職時の履歴書や職務経歴書に「Web系での実務経験あり」と書ける。
があげられる。
もちろん社内の制度や部署の状況によっては異動がかなわないケースもある。だが、その道が開かれているのであれば、まずは人事担当や上司に相談し、異動できるかどうかを探ってみるとよいだろう。
自分はたまたま、部署の再編成でWeb系の部署に異動したことから、今のWebエンジニアのキャリアが始まった。
2. 比較的競争率の低い企業から始める
最初は難易度が高い…だからこそ穴場を狙う
自社開発のWeb系企業は一般的に人気が高く、いきなり有名な大手Web企業に応募しても、書類選考すら通らないことが珍しくない。
私が転職時にエージェントの人に聞いた時は「こういうのは、書類通過率が10%もあればいいほうです」と言われた(自分の経歴がショボかったせいもあるかもしれない)
もちろんスペックに自信がある人は大手企業を目指しても良いと思うが、まずは大手Web企業の子会社や小規模ベンチャーといった比較的穴場を狙うことをおすすめする。そうした企業で練習を重ねてから、有名なWeb企業も挑戦すればいいのだ。
ちなみに大手ブランドの子会社は比較的応募者が少なく、小規模ベンチャーはポテンシャルを見込んでエンジニアを積極採用している場合が多い。そうした企業を狙うことで、狭き門を突破する可能性が高まる。
こうした小規模なWeb企業のメリットとしては
メンバーが少ないため幅広い業務に携われる
裁量が大きく新しいアイデアをすぐに取り入れられやすい
成長フェーズにある会社では昇進やスキルアップのスピードが速い可能性が高い
がある(ただし子会社は親会社の言いなりになることが多いしベンチャーなどは必ずしも良好な労働環境が保証されないことに注意だ)
まずは比較的入りやすいWeb系企業で実績を積み、経験とスキルをアピールできるようになれば、将来的により大きな企業へのステップアップも十分に可能である。
ここで重要なのが、次に転職するであろう企業を見据えて、なるべく有利なキャリアに進めるであろう企業に就職するということだ。
ぶっちゃけた話、名のしれないベンチャー企業より大手Web企業の子会社に最初は勤めたほうが後のキャリアアップの成功率が上がると筆者は考えている。
ただし、あなたにベンチャー企業にコミットできる才能と能力があるなら話は別だ。
3. 自分の強みを知る
自分の強みは意外と自分でわからない
そして転職活動をするうえで、自分の強みを明確にすることは欠かせない。
しかし、自分の得意分野を自分で把握しているようで、意外と見落としている場合も多い。自分自身が当然だと思っているスキルが、実は周囲から高く評価されるポイントであることもあるのだ。
自分の強みを発掘するためには、Web系企業で実際に働く人と交流するのが有効である。
外部の勉強会や技術系イベントに積極的に参加してみる
SNS(Twitter、LinkedInなど)でWeb系企業の社員にコンタクトを取ってみる
オンラインコミュニティ(DiscordやSlackなど)で相談してみる
他の人との会話を通じ「自分にとっては普通だ」と思っていたスキルが実は強みとして高く評価されるケースも珍しくない。
そしてできれば、Web系企業の採用担当経験者に意見を聞くのがお勧めだ。
もし強みを見つけられたら、ぜひともそれを履歴書や職務経歴書、ポートフォリオに盛り込み、積極的にアピールしよう。
ちなみに、自分の場合は趣味でやっていた個人開発が強みになると知ることができた。
今の会社も、趣味でやっている個人開発を上司に面白がってもらえて採用してもらったという部分が多分にある。
なので。自分の強みを発掘するという作業は欠かさないようにしよう。
4. 物量作戦で片っ端から応募してみる
最後の手段は、身も蓋もないが数打ちゃ当たるである。
自社開発のWeb系企業は、きちんと対策していても落ちてしまうことが多い。競争率が高いため、どうしても運の要素が絡んでくる。
そこで、最終的には物量作戦に頼るのも選択肢のひとつだ。とにかく応募数を増やせば、そのぶんチャンスも増える。
最初の方は50社〜100社くらいは受ける気概でいたほうがいい。
そして受かった数社から条件の良いところを選べばいいのだ。
物量作戦を成功させるポイントとしては
自分のスキルセットに合いそうな企業をリストアップし、大手からベンチャーまで幅広く当たる(最初は練習に小さめな企業を受ける)
企業ごとに応募書類をカスタマイズする(少しずつ内容を変えるだけでも通過率は上がる)
面接や書類選考の結果を分析し、どのようなアピールが効果的だったかを振り返る(面接はこっそり録音して自分で振り返るのが効果的だ)
このように数を打てば、転職活動のなかで見えてくる傾向もあるし、コミュニケーション力や自己アピールのブラッシュアップにつながる。
まとめ
Web系の部署に異動できるなら社内で異動申請を出してみる
転職よりもリスクが少なく、実績を積み上げるチャンスにもなる。
比較的競争率の低い企業を狙う
大手Web企業の子会社や小規模ベンチャーなど、比較的応募が少なく実力を発揮しやすい穴場を探す。
自分の強みを知る
Web系で活躍する人たちとの会話から新たな得意分野を発掘し、書類やポートフォリオで存分にアピールする。
最後は物量作戦
落ちることを恐れずに数をこなし、応募のなかで得られたフィードバックを次に活かしていく。
自社開発のWeb系企業へ転職するハードルは高いが、適切な戦略と努力を重ねれば、道は開けるはずだ。
人生は一度きりしかない。
もし自社開発のWeb企業に憧れや期待があるなら、自分の強みを武器に、まずは挑戦を始めてみてはいかがだろうか。