あなた…短歌なんて役に立たないと思ってませんか?
まず最初に、このnoteはあなたに読んでほしい。
芸術や文化など何の役に立つんだと常々思っているあなた。
実用書や自己啓発、お金の本ばかり読んでいるあなた。
自分は教養無しで成功できると信じて疑わないあなたです。
巷では「オンラインサロン」業界が伸びてきていると感じます。
皆、社会で優秀な実績を残しているオーナーの下で多くを吸収し自分もそうなりたいと憧れ、役立つ知識を学んでいると思います。
私自身もオンラインサロンには非常に興味があります。
実学や効率に大きな価値を見出し、早く自分の価値(収入や影響力)を上げたいとおもっている人が多いのではないか?と感じます。
私は、そんな人たちに向けて短歌の世界にもビジネスと通ずるモノがあると知ってほしいのでこのnoteを書きました。
それでは本題に入りましょう。
「短歌」と聞いてあなたは何を思いますか?
「学生時代に国語でやったあれか」「5・7・5・7・7のやつな」程度か。もしくは「何も思わない」といったところでしょう。
しかし私にとって短歌は、ものごとを抽象化する能力や自分とは違う人の価値観を感知する能力を鍛えるには最高のツールなのです。
短歌を作るときに求められるのは、31文字という限られた字数の中に自分の伝えたいメッセージを入れなければならないことです。
そのためには具体例を避け、抽象的な言葉でまとめ、細かい部分は読み手に想像させることが求められます。
※実際良い短歌とは読み手が想像することで物語を完成させられる短歌です。
例を挙げて見ましょう。
・「空き巣でも入ったような部屋の中服とカバンが散らかっている」
・「空き巣でも入ったのかと思うほど私の部屋はそうゆう状態」
分かりますか?散らかっているのを「空き巣」に例える価値観。下は抽象化することで「どういう状態か」人によって違う状況を想像することができます。
➀「抽象化」と➁「価値観」の2点。
これこそが短歌の象徴であり、ビジネスとの共通点です。
➀抽象化
「抽象」という単語を聞いた時、人はあやふやな考え方で悪いものと決めつけてしまいがちですが実はそうではありません。
むしろ抽象化するということは多くの具体を知り、
その具体から共通した本質を見抜くこと。
これこそが抽象化です。
あなたは、「鮪と鮭と鯖と鯛と…はエラ呼吸です!」とは言いませんよね?
「魚はエラ呼吸です!」というわけです。
たくさんの具体がある中でその本質や共通項を見抜き、まとめる。これこそ抽象化なのです。
この抽象化が出来れば「企画を作ること」ができます。
顧客一人ひとりの悩みを解決しようとするのではなく、共通した本質的な悩みに目を向ける。それを抽出し、まとめることで企画は成立し、サービスを創造するスタート地点に立つことができます。
➁価値観
短歌には「良い短歌」はありますが、正解と不正解に分けることはできません。
これは文学という学問がそもそも個人の思想や情緒を「言語」という媒体に乗せて表現するアートだからです。
現代ではあまりにも「絶対的な答え」に縛られ、数学的な考え方が大多数の人の基礎になっています。
そんな時に短歌を読んでいれば「花瓶に詰まった黒い空気!?」とか「鉄分が不足しているから車舐めたい!?」みたいな作者の価値観が前面に押し出されたものがたくさん出てきます。
それに触れる事で自分と違う生き方を送る人々の価値観を感知する能力が磨かれ、その能力を持つ人が需要や商機を生み出します。
逆にそれができない人は、答えがないものや少数派を平気で排除してしまう危険なモンスターになりかねません。
だからこそ短歌を読んで無意味なものと決めつけるのではなく、発想の転換によって価値を見出すことができると知ってほしい。さらに別の教養を身につける原動力になってほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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