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「ロストフの14秒(※サッカーnoteじゃなくて囲碁noteです)」

こんにちは。IGOcompany-Uです。

囲碁をビジネスに起業して宇佐美囲碁教室っていう小さな囲碁教室を運営してたりします。

いつもは教室のお知らせや、囲碁界にとって、せめて少しでも役立つことをみたいな意識で書いているんですが、

今日のnoteは、ツラツラとぼんやり思っていることを連ねただけなので、肩の力を抜いて(適当に)読んで下さい。

昨日、

囲碁サロンで「ロストフの14秒」について、

熱く熱く教えてもらったんですが、

皆さん、知ってます??

僕はワールドカップくらいは観て、そのウチ(地元だし)川崎フロンターレを観に行ってみたいなぁって思っている程度のにわかサッカーファンなんですが、

(多分、この時のワールドカップは観てたと思うんですが)、

「ロストフの14秒」って単語を初めて知ったんで題名にしてみました。

ついでに言うと「ジョホールバルの歓喜」も知らなかったです。「ドーハの悲劇」の対義語(?)みたいなものらしいです。

あっ、もちろん「ドーハの悲劇」は知ってますよ。

「俺たちのフィールド」や、

「宇宙兄弟」読んでますからね(笑。

で、何を思ったかというと、

こうやってちょっとした事が(いや、ちょっとした事ではないかもですが)有名な言葉になるって、感動を生むよなと感じたんですよね。

今頃なんですが、図書館で借りて、

将棋の米長邦雄先生の、

を読みまして。

どんな話かって言われたら「米長先生っていう年配の棋士がコンピュータに(この時はAIって言葉はなかった)将棋で負けた」ってだけなんですけど、

その経緯をしっかりとまとめて、本にして、ちゃんと取り上げたりすれば、共感や感動を生むワケですよね。

共感や感動がマーケティングの基本ですっていうと、なんか素っ気ないモノになっちゃいますが、ちゃんと伝えないと伝わらないじゃないですか。

囲碁にも「ロストフの14秒」みたいなドラマがあればいいなぁと思ったりしました。

伝え手が不足しているのかもしれませんし、伝え方がマズイのかもしれませんが、最近なんかロマンがないよなぁと思ったりもします。

上野先生が女流の世界一になったり、一力先生が棋聖を取ったり、井山先生が本因坊戦を11連覇したり、仲邑菫先生が初タイトルを逃したり、

盛り上がるエピソード的なものは、もう山ほどあるワケです。

上手く伝えれば、絶対にもっともっと囲碁に興味をもってもらえるのになと思うんですよね。

どうにかならんのかと。

例えば、有名な、

呉清源先生と木谷実先生の「鎌倉十番碁」は、

木谷実先生が途中で鼻血を出して倒れて、それに気づかない呉清源先生が(それくらい集中していた)対局を優先したということから、当時の日中の関係もあって炎上したみたいなんですけど、

当時の新聞の読者は、ワクワクしながらこの対局の記事を読んだはずなんですよね(実際に囲碁のおかげで部数は爆上がりだったようですし)。

今の囲碁界は炎上すらしないんで(炎上して欲しいワケじゃもちろんありませんよ!)、盛り上がりがないよなぁと思ったりもします。

どうにか上手くできないのかと。

昔の囲碁の本読むと、結構ドキドキするじゃないですか。。。

何でなんでしょうね??

ちなみに、

探したら観戦記の記事があったので、抜粋を載せてみます。

『その廊下に、もはや残り時間も少ない木谷七段が悶々ところがっているのである。頭を手拭いで冷やしつつ「向こうが考えている間に、私も見ていたいのだ」と叫ぶのである。一時は無理に盤の前に坐ったのであったが、「駄目だ」とよろめきつつ再び廊下にころがるのであった』

(中略)

『57が打たれて以来、水よ薬よとうろたえる人々の騒音もよそに、呉氏は三十余分というものを黙々たる思考の中に過ごしたのであった。まさに一心不乱である。「呉さんどうしましょう、どうしましょう、少し休憩されますか」機を見て、八幡棋院幹事が声を掛けた。その心は、呉氏がここで次の手を打ち下ろしてしまうと、残り九分しかない木谷氏は相当な苦境に陥ろう。とはいえ、呉氏が一石を打ち下ろしてから三十分なり一時間なり休憩するのでは、時間的に追いつめられている木谷氏にそれだけ余裕を与えることになって不公平である。したがって、ここで呉氏が打たぬうちに休憩しようというのであろう』

『呉氏は静かに左手の腕時計を眺めて「早く打ちましょう、早く済みますから」と答えた。やがて呉七段は決然として面を上げた。廊下に向かって「木谷さん、どうします、休みますか、私はもう打ちますよ」という』

っていう感じです。

かなり迫力のある描写ですよね。

当時は日中関係が、緊迫する昭和14年。対中国の感情も影響して、早く打ちましょうと言った呉清源先生に対して読売新聞にはかなり抗議の電話もきたようです。

こういう知識みたいなのが、共通基盤としてあれば、囲碁ももっと盛り上げるんじゃないかとふと思ったので、

拙い文章ですが、noteに書いてみました。

「ロストフの14秒」って単語だけで、昨日はだいぶ楽しく過ごせたので、

例えば「後の三巡を買う」みたいなワードが(※冗談です)、今後の囲碁界に生まれるといいなと思います。

今回は思ったことをツラツラと書いただけの記事ですが、

最後まで読んで頂いてありがとうございました!!

本日「木曜教室・入門レッスン・交流会」のTwitterを載せて終わりにしようと思います。

皆様のお越しをお待ちしております。


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