「久々に棋譜解説。置き碁の感覚、指導碁慣れ、本手(弱い石から動こう!)」
こんにちは。
IGOcompany-Uです。
「宇佐美囲碁教室」っていう小さな教室を運営したり、フリーランスのライターとして活動していたりします。
今日は、囲碁の局面について詳しく解説するnoteを書こうと思いますが、
ちょっと、その前に、、、
先週の記事の「大学生に伝えたいこと、毎月42,000円貯金できれば(とりあえず)大丈夫」が、
「#起業」のタグでスキをいっぱいつけてもらえたようです。
起業しても、サラリーマンでも、とりあえず毎月42,000円貯金できていれば(資産運用しつつ)将来への不安が少ないですよって(僕の反面教師的な)noteです(笑。
自分的には、凄く有意義なことを言っているつもりなので、ちょっと嬉しいです。伝わって欲しい(笑。
岩手に高校生になったおいっこがいるんですがそのコにも伝えたいですね。
ちなみに、
2022年3月から始めたこのnoteも、
今日の段階で、読んでくれた人が18000名を超えているようでして喜ばしい限りです。もうちょっとで2万人って考えると何か凄いですよね。
良く考えてみると、ミッシェルガンエレファントのラストライブの動員数が4万人ですからね。
あの人数(の半分もの人)が読んでくれてるんだなぁと(※ちょっと意味合いが違う)。。。
ちなみに、2003年の「LAST HEAVEN」に僕も行っていて、身体がボロボロになるくらい叫んだんで「幕張ロッカーズ」です。
閑話休題。
さてさて、
今日は純正(?)の囲碁noteを書こうと思います。
先週の指導碁で、打ちすぎだったかなぁという手を打ってから苦しくしてしまったんで、その局面までを解説していきたいと思います。
こちらの局面です。
皆さんは、この白1に対してどう打ってみたいでしょうか?
(解答は最後にするとして)
まずはこのテーマ図までの手順を見てみましょう。
白10でAに打てば自然ですが、最近はコスミツケの後に白10などとシマリ(大ゲイマが多いような気がします)を打つ手もあります。
黒11とカカリを打たれたら、白12でAに戻っていれば良かったです。
(ということは黒も上辺ハサミが有力です)。
それはというのも、
最近は黒2の両ガカリを「打ってこい」というような感覚があるからです。
※この局面では右上の白△のシチョウアタリがあるので、白7の手で黒2と4の間を切る変化もありますが、話を分かりやすくするために割愛します。
黒18までで、左下隅の白も弱いですが、同じように「あなたの黒石もまだ完全に強くはないでしょ」と主張できるので、両ガカリは怖くないんですね。
ちなみに、黒は黒18まででひと段落と思わずに続けて打っていく方が良い場合も多いです。←最近勉強して、講義のテーマにもしてみました。
実戦は白12と受けたので、黒13のハサミから、こんなもんかなと、ちょっとした強弱が発生して戦いが開始したんですが(黒21までの流れはほぼAIと一緒でした)、
今日のテーマ図の右上隅の三々に入る手が打ちすぎだったようで、白が打ちづらくなってしまいました。
置き碁の感覚だと「相手の応手を試す」とか、もともと置き石があって苦しいんだから無理でも打ってみようかなと思って入ったりはするんですが、
定先の対局だと、ちょっと打ち過ぎかなって感覚になります。
指導碁慣れっていうんですかね、ついついパッと打ってしまうことがあるので少し反省しないといけません。
研究会でも読まずに、この辺かなって打ってしまう悪癖があるので。。。
毎日、多面打ちばっかりしてると、なんとなくそうなっちゃうんですよね。
毎週20局以上打ってますからね…。。。(←言い訳)
これがテーマ図です。
黒の応手は何が正解でしょう?
A、B、C、の中から選んで下さい。
もしAとオサエてくれれば、白は不満がありません。黒が隅を妥協してくれている意味もあるので、これだったら三々に入って嬉しかったって事になります。
黒Bのグズミで打ってくれれば、もうそれだけでキカシとみて、白は中央に一手入れていたと思います。後に隅の白1の白はコスミで生きを狙うことも可能です。
実戦と同じですが、黒Cと遮る手がいちばん強い手で、仮に(昔の定石になりますが)隅で白が生きたとしても後手で、中央の白石が弱くなってしまいます。なんとかしようとしても定先の手合いだとだいぶ苦しいですね。
実戦はこんな感じの進行になったんですが、黒27のボウシから黒29のケイマで黒が好調。白は苦しい局面が続きます。
やっぱり本手は「弱い石から動く」が基本ですから、
白はこんな風に中央の石を強化するべきでした。
この図の白1からの変化は、AIにかけても、色々な図があったので(難しいので)1図だけ載せてみます。
とはいえ、
テーマ図の「白22の右上隅の三々入りがいかに稼ぎ過ぎか」は伝わったんじゃないでしょうか?
実戦は白が辛抱して辛抱して、黒が形勢が良い時間が長かったですけど、どうにか追いついたような碁になりましたが、
「まあ、なんとかなるでしょ」と思って、パッと手を打つもんではないですねって戒めに、このnoteを書いてみました。
他人のフリみて我がフリ直せじゃないですが、
このちょっとした棋譜解説が、誰かの役に立ったら(少しだけでも得るものがあったら)嬉しいです。
本日は、「久々に棋譜解説。置き碁の感覚、指導碁慣れ、本手(弱い石から動こう!)」ってnoteでした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!!