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囲碁の壁(知識0から囲碁を学ぶ)⑤「ゴブリン」の倒し方と”怪物”の倒し方

こんにちは、裏花火(うらはなび)です。
(そして明けましておめでとうございます)

このシリーズは囲碁初心者がどうやれば楽しく・わかりやすく囲碁を学んでいけるかを超個人的な見解・誤解・偏見・曲解・妄想をもとに情報提供すべく、私自身が参考になったテキストやアプリ等を少しずつお伝えしていくシリーズの5回目です。
私自身がまだ囲碁を学び始めたばかりの超ド素人なので、囲碁の勉強記録としても残していければと思っています。


note自体は少しずつ雑文をアップしていたので、地道に続けていましたが、本来やろうと思っていた、この「囲碁の壁」はなんと前回から三ヶ月近くも経っていたのですね。。。(読んで頂いている方も少ないので誰も困らないのですが!!)

安心して下さい。
ちゃんと囲碁の勉強続けてますよ!!
なんなら、アプリ『囲碁であそぼ!』で超絶負けまくってますよ!!

今日は改めて囲碁を学ぶ中で思った「囲碁の勉強法」について触れたいと思います。

ちなみに、『囲碁であそぼ!』のステータスは以下の通り。
(勉強モードである「探求の旅」はクリアしました!)

もっと時間とって勉強せえよ!


とりあえずログインボーナスの小判だけもらってトンズラする日もしばしばあったのですが、気が向いた日にはちょくちょく道場に行ったりで、ようやく道場で百戦を超えることが出来ました。


負けすぎ? うるさいうるさいうるさーい!!


ええ、まあ結果は、こんな感じだけど。

で、ちくちくと『囲碁であそぼ!』をやりつつも、テキストベースでも改めて勉強したいなと思って読み始めたのが、

池田書店 高尾紳路監修 
『やさしい囲碁トレーニング 手筋と詰碁の超基本』です。

今回のメインの話にも繋がるのですが、私、囲碁を勉強してちょっとは経つのに、「手筋」とか「定石」とかが何を指しているのかよく分かってなかったんです。
で、とりあえず「手筋」がなんたるかを(今更)ネットで色々調べたところ、なるほど、石を連絡する手段とか、石を取るための手段とか、とりあえず超基本的な所作のことなのね、と分かったわけです。

じゃあ、その「手筋」を改めてちゃんと勉強してみようか、と思い上記のテキストを読み始めました。

で、第一章「石の連絡の超基本」を読みながら(もちろんめっちゃ間違える)、色々気付きがあったんです。ここからが本題。


私はあまり詳しくないのですが、例えばドラクエだったり、ファイナルファンタジーだったり、いわゆる"RPG"を想像して下さい。


あなたは勇者と言われているが、まだ修行の身。
とりあえず師匠について魔王だか何だかを倒すための旅を続けています。

ある日「ゴブリン」に遭遇し、戦闘モードに入ります。
師匠は敢えて戦闘には加わらず、勇者であるあなたを見守っています。
あなたは、襲い掛かってくる「ゴブリン」に何とか剣で応戦を続ける。

ぽつりと、鼻をほじりながら寝転がっている師匠が言います。
アルティメットファイヤー、と言ってごらん
ゴブリン」の攻撃を必死にかわしつつ、あなたはとりあえず師匠の言う通りにしてみます。
「くっ、アルティメットファイヤアアアアアアア!!!!

すると、勇者であるあなたの手から、紅蓮の炎が立ち上り、一瞬にしてゴブリンの体を焼き尽くしました。
そう、あなたは「ゴブリン」を無事倒すことが出来ました。

旅は続き、あなたは”怪物”たちに出会うたびに、とりあえず
アルティメットファイヤアアアアアアア!!!!」と叫び、炎が”怪物”たちに向かっていきますが、かすり傷ひとつ与えることもなく、逃げ回る日々が続くのでした。

廃屋に身を潜めた勇者は、疲れ果てた頭でふと思います。
アルティメットファイヤーって一体何なんだ? 剣のほうが強くないか?



すいません、書いていて楽しくなって興奮してしまったので、無駄に長くなりましたが、言いたいことは以下の通りです。
なぜ勇者は苦戦しているのか。勇者には何が足りないのか。


①「ゴブリン」に効く”魔法”は、すべての”怪物”に効く訳ではない。
②そもそも”魔法”という概念を勇者は知らない。
どの”怪物”にはどの”魔法”が効くのか、という思考回路になっていない。ではないでしょうか。

囲碁の話に戻りますが、
①「ゴブリン」に効く”魔法”は、すべての”怪物”に効く訳ではない。
で言うと、ひとつひとつの問題を覚えて、次に見たときにぱっと回答をすることは出来ます。意味が分からなくても。
でもそれって、「ゴブリン」にしか効かないんだよなあ。
つまり、その問題だけが解ける、という状態でしかない。
今自分が戦っているのは「ゴブリン」なのか、それとも別なのか。
なんの”怪物”なのかを察知する必要があるんだなあ。

②そもそも”魔法”という概念を勇者は知らない。
については、だって、とりあえず師匠が「アルティメットファイヤーって言え」っていうから。だけで思考が止まっています。
剣でも戦えたはずなのに、一度覚えた便利な技があれば、そりゃあ勇者だって使いたくなります。でも、剣の方がいい場合もあるよね?
(ここで、蛇足かもしれない解説ですが、私のイメージでは、剣はとりあえず碁石を愚直に置いていく、無差別な・無軌道なやり方。
それに対して”魔法”はいわゆるシチョウだったり、オイオトシだけの、名前のある戦術だけではなく、石をつなぐ、とか、相手の断点を狙う、とかも含めたあるシチュエーションで力を発揮する、なんらかの型や戦術。つまりは手筋

どの”怪物”にはどの”魔法”が効くのか、という思考回路になっていない。
は、「なるほど、剣で戦っていく中でも、時にはアルティメットファイヤーなる便利な技を使うことも大事なんだな」
という思考の切り替えや、構造化に至っていない。
(その意味で、RPGは魔法を使うときに、MPなどの概念があるのは面白いと思います。「たたかう」と「まほう」は別ジャンルだもんね)

最初に紹介した
池田書店 高尾紳路監修 
『やさしい囲碁トレーニング 手筋と詰碁の超基本』
の第一章「石の連絡の超基本」に戻ると、解説の最初に、回答のコンセプトが書かれています。
・相手を分断するのが大切
・つながることで強くなる
・ハネから切る
・根元を切る
などなど。

そう、上記はいずれもアルティメットファイヤー、つまり”魔法”なんだ。
ついつい、ゲタとかウッテガエシのようなキャッチ―な用語ばかりに着目しがちだけど、
アイテブンダンダイジスペシャル!!」とか
ファイナルツナガリドライブ!!
とか名前を付ければ、同じことでしょう?
つまりは、りっぱな戦略なんじゃないかな。
そして、それらの戦略を、いつ、どこで使うかの目を養うのが囲碁の勉強なのだな。
と思ったんです。

詰碁の本をいくつか読んでいて、解説で
そこは強気で
守りが一番の攻め
ぐっと堪えて
とか言われても、「はあ」としか思わなかった原因が分かった気がしました。
「何を学べ」がはっきりと示されていないと、そのポイントやエッセンスがよくわからないのですよね。そしてその発展性・汎用性も。

これって囲碁だけではなく、いろんな勉強にも使える思考だと思うんです。
うまく説明ができないのですが、
そうか、あの公式を使えば! とか
意味などない。とりあえず暗記じゃい(特に歴史、とか?)
切り替えを意識できるようになるのではないだろうか。

多分に混乱した記事なので、自分が言いたかったことがちゃんと伝わっているかは全然自信がないのですが、とりあえずアップ!



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