さくっと読書|頭のよさとは「説明力」だ
最近、仕事で説明が下手過ぎているのが目下の悩みなんですが、それにぴったりな本を書店で見つけ、早速読んでみました。
テレビに引っ張りダコなあの先生による、説明の技術とは何か、また実際説明力を伸ばすために何をすべきかを、先生ならではの説明力を使ってやさしく説いた本がこちら。
先生曰く、説明力とはすなわち
・ 時間感覚
・ 要約力
・ 例示力
これに尽きるそう。それぞれの力を伸ばすための練習があるそうで、例えば、時間感覚ならストップウォッチ片手に15秒で何かを説明する練習を、要約力なら本を要約してみる…など。
ここに掲載されているおすすめ練習方法は、教育現場で生徒相手に実践してみて、効果があったものを紹介されているようです。大学の教授ならでは、ですねぇ。
決して奇をてらったことは言っていませんし、つまり誰でも思いつきそうじゃん、と言われてしまう方法とも言えますが、実践された先生おすすめの方法は継続してみる価値はありそう。
ただ、テレビで活躍するプレゼンターとして名高い先生だからかと思うのですが、一つ一つの章で説明されている例示が、キャッチーでエンタメ寄りの題材が多めな印象。お堅いビジネスシーンのイメージで読んだ私としては、納得感を増すというよりちょっとTPOが違う気がしてしまいました。本の対象がいわゆる一般向けなのかな。説明力を求める人ってビジネスマンが多いと思うんだけども。
説明力と一言に言っても、それって複数技術の複合体だと思いますし、TPOによって表現は変えるものでしょうから、200頁の親書で語るにはすこし物足りない感も否めない印象…(最後まで駆け足な気がする)。とはいえ、説明力の根本をひも解いて、基礎力を底上げするための初めの指針として、最適な一冊かと思います。