【気になる】ご飯茶碗は左? 汁碗は右?
お膳に料理を並べる時、日本の作法では、
ご飯茶碗は左手前、汁碗は右手前に置くと言います。
誰が決めたのでしょうか?
守らなければいけないのでしょうか?
「一汁三菜」という食のカタチができたのは、
平安時代と言われますが、庶民にまで広まったのは、
江戸中期以降のことです。
それまでは一汁一菜だったり、
一日二食だったりしていました。
しかも、白米とおかずというセットは、
江戸の人たちに限定されていました。
年貢の米が集まって来る場所だったからです。
なので、作法などという決まりは、
当然ありませんでした。
○○○流という集団が、自分たちの権威を高めるために、
生み出したものでしょう。
真面目な日本人はそれを信じてしまい、
守らなければ、という強迫観念を
持ってしまったと考えられます。
茶碗が左で、汁碗が右というのも、理屈に合いません。
右利きの人だと、茶碗の左手前は納得できますが、
汁碗が右手前にあると持ちにくくなります。
関西人は、汁碗を左奥に置く人が多いのですが、
この方が理にかなっています。
作法では、主菜は右奥、
副菜などは左奥となっていますが、
主菜は右手前の方が食べやすいのではないでしょうか。
小鉢などの副菜は、右奥でも取れます。
あるアンケートによれば、
この作法を守っている人は53%、
茶碗と汁碗を逆にしている人は22%、
決まりはないとする人は19%となっています。
作法など知らない人が多い時代に、
53%の人が守っているのは驚きです。
無意識の“呪縛”だと
言っても良いのではないでしょうか。
私は、○○○流などという権威主義者の集団に、
操られる必要はないと思っています。
食べやすいように食べ、汚く食べなければ、
それで良いのではないでしょうか。
作法を守っていても、茶碗にご飯粒を残していたり、
食べられることの有り難さを感じていない人では、
人間としての作法が身についていないと言えます。