産品販売所めぐりは、レジャーのひとつ。
たまに、嫁はんとふたりで
「産品販売所」めぐりをします。
最近は、観光立国だの、村おこしだのと、
田舎がいろんな取り組みを始めているので、
各地にこの「産品販売所」や
「道の駅」などができてきました。
大変良いことだと思います。
自分たちの土地でできたものを
直接消費者に安く買っていただく。
消費者からすれば、生産者の顔が見えるし、
生産者からは消費者の生の声を聞くことができます。
安い野菜なども買える上、
その土地の珍しい食べ物があったりします。
田舎なので、景色を眺めながら、
ドライブがてらのレジャーになります。
まだオープンして間もないお店に行った時のこと。
陳列の仕方や店員の応対は不慣れなものの、
たくさんのきれいな野菜がとても安く売られていました。
季節柄、松茸のお寿司や天ぷら
(すり身を揚げたものに松茸入り)があったり、
天然酵母のパンや手作りのお菓子など、
いろんなものを作って、頑張っているという感じが
伝わって来るものばかりでした。
しかし、次に寄った産品では、
“前は安かったのに”という言葉を
その場で発せずにはいられない状況でした。
ここができてから1年ぐらいでしょうか。
野菜は高くなっているうえ、
無人販売でも売れないような
悪い品物を売っているのです。
三流のスーパーでもそんなもの売らないぞ、
というほどのものです。
私の町の産品でもそうですが、
傷んだものを隠すように袋詰めしたり、
何日も経った古いものを売ったりするのです。
産品がオープンして間もない頃は、
新鮮なものを安く売るのですが、
売れることがわかると高くしたり、
悪い質のものを売ろうとするのです。
なんて汚いのでしょうか。
どこの産品でも同じ現象が見られます。
産品を管理する人は、そういうことが無いように、
農家の人たちに注意するのですが、
田舎のことですから、あまり強く言えないようです。
また、その時はちゃんとしても、
しばらくしたら同じことをするのです。
こんなことを繰り返していると、
やがて人が来なくなり、
販売所は閉鎖されてしまうのです。
日本全国で、失敗した産品販売所の例は
いくつでもあります。
「スーパーの特売日の方が安い」
ということを知ったお客さんは、
二度とその販売所には行かなくなります。
みなさんも「産品めぐり」をしてみませんか。
どこかに観光に行ったならば、お土産店ではなく、
産品販売所に立ち寄ってみましょう。
その土地ならではの品物に出逢えたりします。
お土産店はどこも同じ。
包装紙が違うだけです。
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