【マーケ基礎】立地条件を見直す。
“うちのお店は、立地が悪いからなぁ”
“もともと人通りが少ないから”
“駅前だったら、何とかなるんだけどなぁ”
“若い人が通らないよ”
あなたは、
このような言葉を口にしたことはありませんか?
それは、単なる言い訳です。
人を呼ぶ手立てはいくらでもありますし、
創意と工夫で繁盛させることは可能です。
他に無い特長を持たせ、
隠れ家的な演出をすることです。
……などと、コンサルタントなら言うのでしょうが、
私はちょっと違います。
確かに正しい助言ですし、
やり方次第では成功するでしょう。
でも、そう容易くはありません。
優秀なコンサルタントなら、
有効なアイデアを出してくれるかもしれませんが、
それなりに高いお金がかかります。
小さな個人商店が、高額な投資はできません。
だからと言って、
自分でアイデアを出すには限界があります。
そこで、私から提案です。
『あなたのお店の立地条件を見直してください』
周辺の人口・年齢層・所得額。
お店前の人通り・年齢層・時間帯。
周辺商店の業種・業態・競合。
これらを見直すことで、いままで見えなかった「戦略」を
見い出すことができるようになります。
たとえば、いままで昼間のお客さまを相手にしていた
駅前のお店があるとします。
でも、
電車通勤のサラリーマンが多い午後8~9時頃の方が、
お客さまを掴みやすいかもしれません。
だとすると、お店の営業時間を変更した方が良い
ということになります。
また、
品揃えもそのターゲットに合わせる必要があります。
そうすることによって、
かなりの売り上げアップが図れるかもしれません。
さらに、サラリーマンが多いことがわかれば、
早朝の出勤時間帯に
ニーズ・ウォンツがあるかもしれません。
すると、営業時間は、
電車の始発から終電までを検討する必要があります。
加えて、通勤時間は慌ただしく、
時計を気にしつつお店を利用しますので、
スピーディな対応や商品・値段がすぐにわかる
ディスプレイも必要です。
また、外からでも混み具合がかわるような
お店でなければいけません。
このように、これまで相手にしていなかった、
しかし、目の前にいたお客さまをつかむことを考えれば、
わざわざ遠くからのお客さまを
誘い込む必要はなくなります。
難しいことではありません。
立地条件に文句をつけず、見直してみてください。
過疎の山奥でもない限り、人はいます。
狙いは、そこです。
ターゲット・営業方針を変えてみると、
繁盛の可能性は高くなります。
駅前商店街・住宅街・オフィス街・
学生街・郊外の幹線沿いなど、
それぞれに、お客さまの特長・行動が違いますので、
よ~く観察してください。
ここで、見直しのヒントを少し。
駅前商店街:時間帯・すばやい対応・
代わりに何かをしてくれる・待ち合わせ
住宅街:口コミ・ゆったりとした昼さがり・
駐車場・ケータリング
オフィス街:昼休み・テイクアウト・ケータリング・
アフターファイブ
学生街:安い・便利・流行・たまり場・仲間
郊外:看板・外観・駐車場・ドライブスルー・
お持ち帰り・家族
あえて、詳しくは書きません。
ご自身で考えてみてください。
お店を見直し、あなた自身を見直し、
新たなスタートとしてください。