「コストコ」を賢く“利用しない”方法。
みんな大好き「コストコ」。食品・生活用品が激安で手に入る、大型ディスカウントストアである。
売り場に立つと、誰もが目の色を変える。サイズや量に驚き、価格を見て、また驚く。特に食品のまわりには人だかりが。
大家族や大食漢の人たちには、救世主のような存在だろう。
だが、この店を利用するには、会員にならなくてはいけない。年会費4400円(税抜き)。これは高い。
頻繁に利用する人は、すぐに元が取れるが、そうでなければ、激安店のメリットが半減するほどの金額である。
会員にならずに利用する方法もあるが、それは一度きりのお試し。また、入会して1年以内であれば、退会時に会費が全額戻ってくるので、これを利用する手もある。だが、次の年は会員になれない。
そんな高額な会費を払ってでも、多くの人は喜んで利用している。
確かに、安くて美味しそうなものばかりなので、私も会員になっても良いとは思う。だが、この店を利用するにあたっては、“理性”が必要である。
私は、商品を隅々まで観察してみたが、すべてが安いわけではない。サイズと量に圧倒され、安いように感じてしまうのである。
普通のスーパーの通常品と比較してみると、決して安くはない商品が多い。大きいサイズだからと、お得だとは言えないのである。
また、サイズが大きいということは、置く場所に困ったり、扱いにくかったり、急いで消費しなければならなかったりする。
大家族は良いが、一般的な4人家族程度では、長期間にわたって、その商品を利用し続けなければならない。
生活用品は場所を取るだけだとしても、食品はどうか。
人気のある「プルコギビーフ」や「ディナーロール」、「ティラミス」などは、量が多過ぎて、冷蔵庫をずっと占拠することになる。
すると、邪魔になるので、早く食べなければならない。無理をして食べることも多くなる。
それだけではなく、人の心理として、たくさんあると嬉しくなって、つい食べ過ぎることもある。
つまり、必要以上にカロリーを摂るようになるので、太ってしまうのである。
特に、食品売り場では、見るからに食べることが好きそうな人たちを多く見かける。幸せそうな顔で買い物をしているが、はたして、これは良いことなのか。肥満を増やしているだけではないのか。
美味しそうな商品ばかりで、非常に魅力的ではあるが、その感情を理性で抑え込む必要があると思う。だが、売り場に立てば、理性を失ってしまう。
ネットや雑誌では、「使い切り術」「冷凍保存の裏ワザ」「無駄のないアレンジレシピ」など、“賢い利用方法”が紹介されている。
だが、本当に賢い消費者は、買い過ぎる「コストコ」を利用しないのではないか。行けば買ってしまう店には、行かない方が良いのである。
そして、肥満予防のためにも、会員になるべきではない。
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