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【マーケ基礎】特殊な商品を扱う。
今回は、私からの提案です。
売り上げの数%かもしれませんが、
確実にお客さまをつかむ方法です。
それは、「特殊な商品」を扱う、ということです。
その商品、そのコーナーのファンを創ります。
●アトピー関連商品
●アレルギー対策商品
●肥満解消商品
●脱毛予防商品 などなど。
単純にこれらの商品を扱え、
と言っているわけではありません。
あなたのお店に関連する、
これらの商品・サービスの活かし方を
考えてみましょう、ということです。
世の中には、
病気や問題を抱えている方はたくさんおられます。
そんなお客さまのお役に立ち、喜んでいただければ、
お店のファンを掴むことができます。
世の中の役に立つ上に、売り上げも上がるのです。
これぞ商売、ではないでしょうか。
さて、その考え方ですが……。
たとえば、理髪店の場合を考えてみます。
アトピーの方は、肌がとても敏感です。
髪を切った後の洗髪の際に、
シャンプーの成分によっては、痒くなったりします。
こうしたことが起きないよう、
敏感肌にも安心なシャンプーを使用します。
これは、アトピーの方のみで良いのです。
店頭に貼紙をすれば良いでしょう。
「アトピーの方には、専用シャンプーを使用します。
お気軽にお申しつけください。無料です。」
大衆理容では、このような対応はなかなかできません。
小麦・そば・米・大豆などのアレルギー体質の方の場合。
あるケーキ屋さんでは、小麦粉を一切使わず、
米の粉を使ったケーキの開発に成功しました。
これには、非常に大きな意味があります。
いや、社会的意義と言ってもいいでしょう。
小麦粉アレルギーの子どもはたくさんいます。
この子たちは、ケーキが食べられないのです。
こんな可愛そうなことはありません。
米粉ケーキは、
子どもたちに笑顔をプレゼントしたのです。
また、ラーメン店でも使えるのではないでしょうか。
ラーメンは、人を魅了します。
でも、アレルギーがあると食べられません。
そこで、メニューに米粉ラーメンを登場させます。
いままで食べられなかった人の夢をかなえます。
花粉症・鼻炎を持った人の場合。
建築業で考えてみます。
花粉やほこりが入りにくいように、
二重構造の窓やサッシにします。
室内の構造や資材も考えます。
花粉やほこりが付着しにくい
構造・素材を使用するのです。
インテリアコーディネイトも考え、
カーテンやじゅうたんも提案します。
すべてに花粉症対策のできている住宅。
これは、強力なセールスポイントとなります。
身体の小さな人向けの商品も考えられます。
大きな人向けのLLサイズの服屋さんはよくあります。
しかし、身体の小さな人向けの服屋さんはありません。
小さな人は「子ども用を買っている」と言います。
子ども用ファッションもお洒落にはなって来ていますが、
やはりハデだったり、奇抜だったりします。
普通の主婦が着るには、抵抗があります。
そこで、「小さなサイズ」コーナーを作ります。
年配向けの品揃えも必要です。
こうしたお客さまが、固定客になっていただけるのです。
肥満解消に役立つ商品はどうでしょう。
レストランで考えてみます。
カロリー表示のあるチェーン店はよくありますが、
これではカロリーの少ないメニューを
選ぶしかありません。
でも、食べたいものは別のもの、
というお客さまのために、同じメニューで
カロリーを減らしたものを提供するのです。
同じ味つけながら、
素材をカロリーの少ないものに変えます。
脂の多い豚肉を鳥の胸肉に変えたり、
生クリームを豆乳に変えたりします。
これで、太った人とやせた人が同じ料理を食べられます。
服屋さんで「やせて見える服」のコーナーを作っても、
ファンができるかもしれません。
思いつくまま書いてみましたが、いかがでしょうか。
ほんの数%のお客さまに
満足いただけるだけかもしれませんが、
確実にファンは増えます。
また、“そんな心配りのできるお店”として、
他のお客さまからも支持されます。
少しずつでもお客さまに喜んでいただく。
これを続けていけば、
やがて、お店にはたくさんのファンができます。
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