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女性コスプレーヤーは、なぜ下着を見せてくれるのか?
コミケ(コミック・マーケット)やコスプレイベントに、足を踏み入れたことはあるだろうか。一種独特の空気感に、私などはたじろいでしまう。
コミック関連の同人誌やグッズを販売しているブースは、勇気を持てば、見てまわることはできる。だが、コスプレーヤーが“自身”を披露している場所は、非常に居心地が悪い。
見せるために来ている人たちなのだが、ジロジロ見て良いものなのかと不安になる。
彼らはさまざまなキャラクターに扮している。誰もが知っているものから、マイナー過ぎるものまで、思い思いのコスプレを見せてくれている。
高いクオリティで、“プロ”を感じさせるコスプレもあれば、何のために来ているのかと思うほど、レベルの低いものもある。
その中に、男性をドギマギさせる女性コスプレーヤーがいる。1人や2人ではない。露出度MAX。公然わいせつにはならないのかと思うほど、肌を露出している女性たちがいるのである。
何のキャラクターなのかさえわからず、ほぼグラビアアイドル。中には、「アダルト指定」が必要なほど、卑猥なコスチュームの女性もいる。
そのまわりには、異常なまでに接近して、写真を撮りまくる、通称カメコ(カメラ小僧)が群がっている。寝転がって、堂々と股間を撮影している。異様な光景なのだが、こうしたイベントでは、これが普通になってしまっている。
だが、女性コスプレーヤーはカメコに動じない。むしろ、わざと下着を見せているくらいである。
彼女たちは、なぜそこまでするのか。
本来コスプレとは、キャラクターと自分を同化させる、「変身願望」である。「日常の自分からの解放」という面が大きい。
日頃は自分を押し殺している人。ハジけることができず、ストレスを抱えている人。容姿にコンプレックスを持つ人。こうした人たちが、一時的にでも自分を変身させるために、コスプレに走ることが多い。
コスプレすることで、自分を見てくれる人がいることを知る。注目を集めることができる。日常では味わえない感情と出逢える。それは、快感ともなる。
露出が多くなる女性は、その快感が忘れられなくなり、「もっと、もっと!」と過激になっていくのである。他の女性に集まっているカメコを引き寄せる手段なのである。
「“露出”は見られるための手っ取り早い方法」とまで言い切る女性もいる。もはや、“露出狂”と言っても良い。
カメコやエロさを求める男性には、楽しいイベントなのかもしれないが、もはや純粋なコスプレではない。見ていて楽しく、笑えるコスプレをすることが、本当のコスプレーヤーではないのか。
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