【マーケ基礎】売れ筋ランキング。
世の中に出ている人気商品だけを
売っているお店があります。
商品別にランキングを表示するカタチで、
10位くらいまでを販売しています。
このお店がどうして流行っているのでしょうか。
よく言えば、消費者が流行に敏感。
悪く言えば、個性の無い日本人の特徴が原因です。
流行っているものは、とにかく試してみたいのです。
試してみないと、落ち着かないのです。
“流行に乗り遅れる”と、無意識に感じているからです。
だからと言って、流行の商品を仕入れろ、
というわけではありません。
どちらかと言うと、
私は“流行の商品は仕入れてはいけない”
と、言っていますから。
今回は、その手法を取り入れる、というお話です。
商品の人気ランキングを
店頭もしくは店内に掲示するのです。
ランキングのお店もそうですが、
流通関係の新聞や雑誌でも、
よく特集が組まれたりします。
それだけ、消費者はランキングに興味があるのです。
そこで、お店の商品のランキングを掲示することで、
お客さまの関心度を高めたり、
もしくは、商品知識の少ないお客さまへの
情報提供として活用するのです。
お客さまは、ランキングを見ることで、
商品選択の参考にするだけでなく、
商品に対する「安心感」を持つのです。
“売れているから、この商品は大丈夫だ”と。
週ごとあるいは、月ごとの売れ筋ランキングを掲示し、
音楽のヒットチャートのように、
“赤マル急上昇”“先週○位”“次の注目商品”
などと書き添えておけば、
お客さまはつい読んでしまいます。
もちろん、
商品にも“第1位”と書いたカードをつけておくことを
忘れてはいけません。
ただし、
「本当は売れていない。でも、利幅が大きい」
という商品を嘘でランクインさせてはいけません。
あくまで、本当のランキングを掲示することです。
普通に売っていてはお客さまが興味を示さない商品でも、
ランキングがあることで関心が高まり、
購買につながるのです。
たとえ、それがお店のランキングにしか過ぎなくても、
です。