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【まち村】珍しい野菜・果物を作れ!

道の駅や産品販売所が大盛況である。朝早くから大行列ができるところもある。人びとは何を求めて、殺到するのだろうか。

結論から言うと、そのほとんどが野菜や果物である。その土地だけで作られているものではなく、どこにでも売っているもの。

客にその魅力を聞くと、「新鮮で美味しいものが安い」と返ってくる。

流通の発達したいま、産地でなくとも新鮮で美味しいものは手に入る。しかも、安売りしている店もたくさんある。

なのに、わざわざ遠くまで出掛けて行くのは、なぜだろうか。

どうせ時間と金を掛けるのなら、ご当地グルメなどを目的にすれば良いはずである。

もちろん、ご当地グルメなども食べるのだが、それはあくまで“ついで”のことで、メインはお買い物である。

野菜や果物を買うのは、それが特に好きなわけではなく、日常的に必要なものだからである。贅沢さを感じることなく、好きなだけ買っても良いからである。

高い土産物を買うような罪悪感がない。ストレスなく、買い物できるのである。

しかも、少し遠くまで行くことで、旅行気分も味わえる。趣味と実益を兼ねた、楽しいレジャーになっているのである。

町づくり・村おこしを考えるのなら、野菜や果物の販売所は欠かせないのではないだろうか。

しだが、作付け面積の小さい地域だと、販売所にボリュームがなくなり、迫力に欠ける。その場合、どうすれば良いのか。

他の地域では売っていない、珍しい作物を栽培するのである。

たとえば、日本ではあまり作られてはいないけれど、海外の料理にはよく使われている作物。品種改良されていない、原種に近い作物。

珍しい作物が注目されれば、それだけで集客力は高まる。

人びとは、常に新しいものを求めている。それが野菜や果物なら、他のものに比べて、手を出しやすいのである。

食べ方を教えてあげれば、試したいと思う人はたくさんいるはずである。

野菜や果物を買うことがレジャー化しているいま、それらは立派な“観光資源”となる。

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