日本のコーヒー農園行ってきた
3月に自分のコーヒー農園を日本に作ろうと思いついき、国内のコーヒー農園を探したところ関東にもコーヒー農園がありました。
コーヒー農園
ビニールハウスの栽培をしており、農園内の温度管理を調整できるのが魅力で、日本の寒い冬を乗り切る為の暖房設備などがあります。
赤道付近が産地であることが多いため、暑さには強いような気がしますが、意外なことに夏の暑さの方が弱いらしく、涼しい環境を作ることが難しいそうです。
コーヒーは直射日光にも弱く、適度な日陰が必要です。
日陰を作るために、コーヒーの木の近くに大きい葉っぱの植物を植えることが多いです。
シェードツリーと呼ばれ、一般的にはフルーツや豆などコーヒー以外に販売できる植物を植えます。
こちらの農園ではパパイヤとバナナを植えてました。
夏になるとハウス一面に葉っぱが広がるそうです。
完熟したチェリーをハンドピックします。
一見美味しそうに見える鮮やかな赤ではなく、さらに熟したボルドー色くらいのチェリーを収穫していきます。
品種はティピカ、カトゥーラ、イエローブルボンを栽培してます。
イエローブルボンは収穫の見極めが難しく、チェリーの根本くらいまで、しっかり熟した黄色になっている物が収穫のタイミングです。
こちらは選別が難しかったです。
余談ですが、イエローブルボンの方が赤いチェリーよりも糖度は高いそうです。
両方食べましたが、味は赤いティピカが好みでした。
収穫後は水に浸して比重選別をします。
欠点のある豆は水に浮いてきます。
完熟してるチェリーも浮いてくるのがびっくりです。
チェリーの内部にはコーヒー豆が2粒入ってるので、片方に欠点があると完熟していても浮いてくる場合があるそうです。
チェリーの果肉を剥ぎ、果肉と一緒に水に浸して発酵させます。
パルパーと呼ばれる果肉を除去する機会を使うことが多いですが、今回は全て手でパルピングしました。
気が遠くなる作業でしたが、なんとか全てのチェリーを剥ぎ終えました。笑
剥ぎ取ったチェリーの果肉を網に入れてパーチメントの状態と一緒に水に漬け込みます。
このまま蓋をして1週間発酵させます。
今回はここまでが僕が手を入れます工程です。
しばらく、手から果肉の匂いが取れませんでした笑
本来はここから乾燥や脱穀などの工程が入るのですが、今回は時間が無く断念。
木にも性格がある
同じように育てても成長のスピードや実の付け方全てが違いました。
実は付けたのに途中から、その枝に栄養を送らなくなる事があるみたいです。生き物って不思議。
余談ですが、一度チェリーを収穫した枝からは二度と実はならないそうです。
日本に限らずコーヒーの収穫の工程は手作業が多く、非常に重労働だなと感じます。
一粒ずつ完熟を見極め、収穫、選別、精製、保管する。
この行程も決して楽な仕事ではなく、全てにお金もかかっています。
どの行程も全てが味に影響する。
おもしろいですね。
農園の収穫を終えて
以前、エチオピアの農園に行った時は全てが初めて見る光景で、気分が舞い上がりすぎていた為、繊細な感情はありませんでした。
今回は2回目のコーヒー農園という事もあり、ある程度落ち着いて頭を使うことができました。
頭ではわかっているつもりでしたが、実際に目の前の生きているコーヒーの木からチェリーを取る事は自分が命を扱っている実感が湧いてきました。
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