わたしにできることは何
1歳になる頃から保育園に通い始めた息子が
発達と共に周りの子と徐々に関わりを持つようになった
クラスのみんなが、よちよちの赤ちゃんだったのに
一丁前にコミュニケーションをとったり、けんかしたりする姿を目にした時
「この子たちはもう社会人なんだ」と感慨深くなった
そして、その姿はこの上なく愛おしくて、みんなが幸せに育っていくといいなと
心から願った
ある夜、寝かしつけてからその日もぼんやりSNSを見ながらスクロールしていると、ひとつの投稿が目に止まった
アフリカ大陸の貧困地域と思われる撮影地の路上で
空腹に耐えている幼いこどもに投稿者が食べ物と水を差し出すといった内容だ
たった数十秒の投稿に衝撃を受けたと同時に
これって他人事ではないのでは、とも思えた
貧困問題は、今や遠く離れた国での問題ではない
すでに多くのメディアが取り上げ、広く認知されている社会問題のひとつだ
日本が一億総中流などと言われて久しい
SNSに投稿された撮影地と日本の大きな違いは、日本は目にみえない貧困が存在しているという点だ
息子が通う保育園のクラスメイトの家庭事情は、第三者のわたしからは見えてこない
そのとびきりの笑顔からは想像できないような問題があるかもしれないし、問題なんてないかもしれない
たとえ知り得たとしても他人の家庭事情に踏み込むのも違うし
専門家でもなければ、保育園のママたちと深い友人関係を築いているわけでもないわたしは助け方がわからず戸惑うだろう
こどもたちを取り巻く様々な問題について
多くの専門家や政治家が考えているし
調べていくと活動する市民団体も多く存在することもわかった
では、わたしにできることは何______
こどもたちの幸せと願うひとりのおとなとして
SNSを見るだけの傍観者でおわってしまうのは何か違う
特別なスキルもない、しがないおとなかもしれない
でも、2024年はこれを自分に問いかけ続ける年にしたい