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ゼネコンとアトリエ事務所
僕は大学院を出てゼネコン設計部に就職した。
将来建築家を志望していたのに。
理由はいろいろあるけれど、単純に家が貧乏だったからだ。とてもじゃないが薄給でやっていける余裕はなかった。
縁あって30歳のタイミングでアトリエ事務所に拾われて今に至るのだが、その経歴故、後輩やオープンデスクで来る学生から、どちらに就職するか迷っているとよく相談される。そりゃそうだ。人生の大きな選択だから。
最近はあまりアトリエに行く学生がいないと聞くけれど、実際どちらがどういいのか、なんとなく書いてみようと思う。
給料はそりゃあゼネコンのほうがいいし、設計という仕事ならゼネコンだろうとアトリエだろうと忙しさはそんなに変わらない。 帰る時間も大体同じだと思う。
大きく違うのはゼネコン設計部「標準」があるってことだ。大きな会社は問題にならないことがとても大事なので(あたりまえだけど)そういうノウハウや技術量がものすごいのです。だからとても勉強になる。だけど、整備されすぎていてなんでこうなっているのか、なんでだめなのかが
わかりづらい。
極端な話、コピペで設計ができちゃうくらい整備されすぎている。だから意識的に勉強するつもりで日々臨まないとあっという間にアホになります。
アトリエはゼネコン設計部に比べて「標準」が少ない。もちろんないわけではないのだけれど、プロジェクトごとに新しいことにチャレンジしたり、そのプロジェクトに沿うものを毎回考えるから、標準におさまらないことも多い。
だから基礎を自分でしっかり勉強しないとついていけないし新しいものなんて考えられない。
こうやって書くと、どちらも自発的に学ぶ気持ちがないと、つらいことに変わりはないってことで、やはり給料でアトリエは敬遠されるってことか笑
僕はどちらも経験したことが良かったと思っています。人と比べて遠回りのように見えるけれど ゼネコンとアトリエの両方での体験が、間違いなく今の僕の設計姿勢の基礎になっているからです。それはどちらか一方だけでは気付き得なかったもので僕の強みになっていると思います。
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