見出し画像

郵便は文化である。文化を伝えられる教師に

【谷和樹の教育新宝島】vol.56 Part1

かつて、北海道札幌市で向山洋一教え方教室(向山塾)が開催されました。
サークル(教員の学習会)に通い始めたばかりの私にとって、衝撃的なセミナーでした。

豆電球の授業、詩(雪 三好達治)の授業、休み明けの漢字テスト、知的でワクワクし、程よい緊張感の中で展開される授業に夢中になりました。その授業群の中に、「往復ハガキの書き方」の授業がありました。教育系メルマガ【谷和樹の教育新宝島】vol.56 で「年賀状」について書かれていました。そのメルマガの中に次の往復ハガキの実践も出てきます。

往復ハガキを書いたことのない私にとっては、冷や汗ものでした。わけがわからないまま他の参加者の発表や授業者の展開を見守っていることしかできませんでした。

発問は一つだけです。

┌<引用>────────────────

この往復ハガキで返事を出しなさい。

└──────────────────

必死で考えました。
他の参加者の様子を必死で見ました。
近くの参加者にこっそり聞いたりしました。
授業者は、教えてくれないのです。向山学級もそうだったはずです。
だから自分の力になります。

その後、しばらくして友人からの往復ハガキが届きました。結婚式の招待状でした。
この時、学んだことが頭をよぎり、すぐに返事を書きました。

セミナーで学んだことは往復ハガキの書き方でした。
往復ハガキの書き方を学び、生活の中で往復ハガキを書きました。
私は、
「手紙って文化なんだ。」
ということでした。

学んだのは一つの方法ですが、後になって考えました。「文化」を教えていただいたのだと。

毎年、教室で年賀状の授業をします。
子どもたちに「文化」を伝えられる教師でありたいです。

必ず郵便テキストを使います。どの子も熱心に取り組みます。
先日、隣の学級の2年目の先生も郵便テキストで年賀状の授業をしていました。
嬉しい気持ちになりました。

いいなと思ったら応援しよう!