「体を使う」ことがLDの子の助けになる
先週、授業公開をしました。算数です。
6名の子達を学習進度ごとに二つに分けました。Aチーム4名は【6年 並べ方と組み合わせ】Bチーム2名は【5年 角柱と円柱】です。
どちらのチームもお勉強が大変な子達です。
「体験」を何よりも大切にしました。
角柱・円柱は廊下にたくさんの立体模型を置き、自由に触れるようにしました。
好きなときに行って、必要な立体をとりにいくイメージです。
並べ方と組み合わせはノートの上で整理していく作業が多くなります。
どうやって「体験」させようか、頭を悩ませました。
スマホを見ていると、「谷和樹の教育新宝島」の内容が頭に浮かびました。
vol.46の内容です。谷先生がボストンのランドマークスクールのことを書かれたことを思い出しました。
「3 LDの子どもたちに算数を教える」
の部分です。
┌<引用>────────────────
「体を使う」
という指導です。
└──────────────────
かけ算の筆算を足で踏んで覚える方法が紹介されていました。
「これだ!」と思いました。
教科書では、並べ方を整理するときに「樹形図」を使います。
図や表を読むのが苦手なAちゃんには、この樹形図がイメージしづらいと思ったのです。
樹形図をパワーポイントで作成し、ポスター印刷し、ラミネートしました。
教室の床に置き、その上に立たせました。
まずは4人を順番通りに並べ、樹形図の上に立たせました。
「並び方ってこういうことだよね。」と伝え、確認しました。
その後、Aちゃんに一人で順番通りにジャンプさせました。
「A,B,C,D。1通り」
言いながらジャンプさせました。
「A,B,D,C。2通り」
同じようにして並び方を全て言わせました。
「図形図、わかったー!」
と言って大喜びしていました。
その後、樹形図の近くを通るたびに、樹形図を踏ませました。いつも同じ足で踏ませました。
教育新宝島に次のように書いていました。
┌<引用>────────────────
いつも同じ足で踏む
ということが
その子の「粗大運動感覚」につながる
└──────────────────
授業公開での検討でも、この踏んで覚える指導について参観者の間で話題になりました。
ランドマークスクールのことを伝えました。
公開授業も検討も楽しく、知的な場になりました。
教室の子どもたちもすごく楽しそうに学んでいました・
谷先生のメルマガのおかげです。