ICT、英語、人との交流

教育系メルマガ「谷和樹の教育新寶島」vol.59を読みました。
上海との教育交流について書かれていました。

┌<引用>────────────────
今年の3月頃からはこれに、
「生成AIをインストール」
するとも言われました。
子どもたちの学習や教師の指導を分析するのです。
以上、除校長が説明したことです。

教育ICTの分野。
日本が中国を圧倒していたのは30年前の話です。
20年前から抜かれはじめます。
今はほぼ逆転しています。
└──────────────────

教育ICTの分野で日本は遅れをとっています。日本にいるとそれがわかりません。
諸外国ではどのように使用しているのか。実際に目にしたことがないので、実感が湧きません。
谷先生たちが上海に行ったのが、つい最近のことです。現在のリアルな状況が文章から伝わってきます。
危機感と使命感が湧き上がってきます。
日本の未来を支えるのは教育です。
子どもたちがICTや生成AIを使いこなせるよう、自分にできることをもっとしなくれはならないと思いました。

3学期。特別支援学級の子達を相手に授業しています。
6年生が卒業文集に掲載する作文を書きます。
その中に「親への感謝」を書く部分があります。
昨年度の卒業生の作文を読ませてから作文を書かせました。
1時間で200〜400字程度書き終えました。

最後に自分の作文を読み、文章をよくしようと苦心します。推敲です。
これが難しいのです。「親への感謝」の作文を、友達に見せるのも恥ずかしい、先生に見せるのも恥ずかしい。まして、間違いがあったら直されるのが恥ずかしいのです。

そこで、生成AIを使って推敲させました。Microsoft copilotです。生成AIです。文科省のガイドラインに次のように書いてあります。

┌<引用>────────────────
年齢制限等の最新の利用規約を確認・遵守し、教師の適切な指導監督の下で利活用させることが必要

保護者に対し、利用目的や態様等の情報提供が必要
└──────────────────
職員室でGIGA通信を出し、情報提供をしています。管理職からは、「どんどん進めてください。」と言われています。
保護者への説明、児童への生成AIに関する指導、こうしたことを包括的に進めていくことを職員全体で確認しながら進めています。

すると、「生成AIへ漠然とした不安」のようなものが挙がってきます。
外国語が小学校に入ってくる時もそうでした。
総合的な学習の時間が設置された時もそうでした。

もちろん、ガイドラインを読んでいますから文科省の方針の通りに進めているつもりです。それでも職員から不安が挙がってくると、こちらも不安になります。少し心が揺らぎます。「このまま進めてもいいのだろうか。」と思います。

教育新宝島にはこれまでにもシアトル、ボストン、他にも様々な海外教育視察の様子が伝えられています。世界の教育動向を知り、大きな枠組みで考えることで、「自分の向かっているベクトルが間違っていないだろうか。」と立ち位置を振り返ることができています。

英語力についても同様です。
オールイングリッシュ。
教師も子供も流暢な英語で授業を進めていく。
このイメージが日本にいると、わかりません。
これまでの教育新宝島のバックナンバーからも海外の教育の情報が伝わってきます。
その度に「英語ができるようになりたい」と強く思います。
4年間、オンライン英会話を続けました。最近はすこしサボっています。でも、英語の勉強は少しずつ続けています。
教師として、世界と渡り合っていくために、もっと勉強したいと思います。

日常に埋もれがちな自分に気づかせてもらえました。
日常の、目の前の子供達を全力で大事にしつつ、より大きな枠組みで教育について考えていくことの大切さを感じました。

そして、何よりこうした情報を得られることは「人と人のつながり」があるからなのだとわかりました。
30年に及ぶ交流。
教育を、授業を中心とした交流。
交流が続いていることの素晴らしさを感じずにはいられません。

「海外視察団にいつか必ず参加したい。」と心ひそかに思っています。

┌<引用>────────────────
「教育」で友好的につながること
└──────────────────

の素晴らしさをいつか実際に体験したいです。