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アラサー女、12枚重ね着して出勤してみた

私は寒さが苦手だ。

夏はいくらでも陽射しを浴びられるが
冬はどんなに着込んでも寒い。

昨日は上半身だけで6枚も重ね着したにも関わらず
世間が煽る寒波とやらに敗北し
ブルブルと震えながら屋外作業をするハメになった。

この寒波に勝つには6枚では足りない。
いったい何枚着たら寒波に勝つことができるんだ…。

そこで脳裏に浮かんだのが
日本古来の正装である
「十二単」だった。

12…
朧げながら浮かんできた数字に思いを馳せる。

12枚重ね着すれば寒波に勝てるかもしれない!!

だって6枚でも「多いな」と感じるのに
その倍着るんだから。

と、誠によく分からない理論で
12枚重ね着戦法をとってみることになった。

ということで本日のnoteは
「12枚重ね着したら寒波に勝てるのか?」
をお届けしていこうと思う。

(よくよく調べたら十二単って12枚重ねているわけでもないらしいね)


寒波対策版の十二単の内訳はこうである。

1.下着
2.ヒートテック
3.ヒートテック
4.ヒートテック
5.ヒートテック
6.ヒートテック
7.ヒートテック
8.ロンT
9.長袖ポロシャツ
10.セーター
11.作業上着
12.コート
(マフラー)

こんなヒートテックの乱れ打ちしていたら
ユニ⚫︎ロさんから怒られそうだし
血流界隈から総バッシングをくらいそう。

でも実験だから許して欲しい。


これには本当にびっくりしたのだが、
寒波対策版の十二単、着心地はさながら着物。
みちみちの圧着感が上半身を包み込むのだ。

自然と気分もハレの日のような
まさに晴れやかな気持ちになる。

不思議とインナーたちも楽しそうだ。
普段一番下に着られるだろう
インナーたちも
「え?私6枚目に来て良いの?」
とビックリしているに違いない。

全部ズボンにしまうもんならフックが締まらず
これはもうダイエット効果まで抜群にありそうなものである。


出勤の時間になったのでいつも通り外に出てみる。

「ん?」

一瞬気温が分からなかった。

寒くは…、ない。
なんならあたたかい。

あれ?もしかして今日あたたかい日だった??

寒波に怯えておきながら天気予報を全くみない私。
急いでスマホで今日の気温を調べた。

昨日よりは確かに気温は高いが、
あたたかいという程でもない。

と、い・う・こ・と・は
寒波対策ができている!?!?!?!?

嬉しい。
これは嬉しすぎる。

血流を悪くしてる説もあるが、とりあえずまずは
寒さを軽減できている実感を得ることができた。

ありがとうヒートテック。
ありがとうヒートテック。


あっっっっっつい。
電車クソアチ。

もはや予想は十分にできていたことではあるが、
屋外用装備の十二単は
電車だと暑すぎることが分かった。

コートの部類なら脱ぎ着もできるが
ヒートテックを脱ぐことは不可能なので
ここは次回の課題として改善が必要である。


電車から降りて再び歩くこと10分。
ここで気づいたのだが、
“上半身以外は普通に寒い”

上半身は尋常じゃないくらい
寒さを遮断できているのだが
顔周りが寒い。

これ12枚重ねるより
顔周りを覆った方があたたかいんじゃね?

と思ってきたが
もう後戻りはできないので
とりあえずそのままひたすら歩いた。

ちょっと汗が滲み始めた。


着圧ミッチミチなので
すべての行動が0.5秒くらい遅くなる。

パソコンを打つ手も
受話器を取る手も
いつもよりワンテンポ遅くなる。

これに関しても十分に想像はできていたが、
寒波対策版十二単はデスクワーク向きではなかった。

だけどまるで十二単を着ているかのような
凛とした気持ちで一日を過ごすことができたので
結果的にはプラスである。


最終結果を導き出す前に
本格的に寒くなるであろう
日没後に再び外を歩いてみた。

いつもの道がなんだか高貴な道に思えてくる。
沈む夕日も、私を照らしているように見える。

寒波に怯えて縮こまっていた毎日が、
いつのまにか上を向いてあるけるようになった。

朝同様、晴れやかな気持ちで
悠々と歩く。

もしかすると普通にあたたかい日だったのかもしれないが、もはやそんなことはどうでも良い。

令和時代の十二単を見に纏い、
私はこの冬どこまでも進んでいける気がしていた。


寒さ対策以前に洗濯が大変。
もう二度とやらん。

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※過度な重ね着は血流が悪くなったり汗をかいたりなど、逆に冷えが悪化する場合もありますので、くれぐれもご注意ください!

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