[カルビ]の定義って何なのか?どこの部位のことなのか?
緊急事態宣言やまん延防止措置法が解除されて、約2週間が経過しました。
ニュース等を見ていると、週末は観光地に人の流れが戻り始めていて、周辺の飲食店等にも徐々にお客様が戻りつつあるようです。
確かに、当店でも飲食店からのご注文が増加し、逆に店頭でお買い求めになるお客様が若干少なくなっており、中食需要が若干減少し、外食需要へとシフトしている様に感じます。
おそらくこのブログをご覧になっている方の中にも『週末は外食で焼き肉でも・・・』という方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、焼き肉屋さんでよく見かける『カルビ』についてお話したいと思います。
1.カルビってどういう意味?
最初に結論から言いますと、『カルビという部位は無い』ということです。
ではカルビとはどういう意味なのか、というと・・・
◉韓国語で「肋(あばら)」のこと
◉肋(あばら)周辺のお肉=バラ肉ということ
◉バラ肉とは大きく3つ【肩バラ】と【トモバラ】に分けられ、さらに【トモバラ】は『中バラ』『外バラ』に分けられる
また2つの「バラ肉」にはそれぞれ特徴があります。
2.【肩バラ】の特徴
「ブリスケ」と「三角バラ」に分けられます。
「ブリスケ」は少し固さが気になりますので、ブロック状であれば煮込み、薄切りや切り落としなどがオススメです。
一方「三角バラ」は、一般的には焼き肉屋さんで『特撰カルビ』や『特上カルビ』といった商品名で販売されている『カルビの王様』と言っても過言ではない部位です。
🔼こちらが当店で取り扱っている伊賀肉の「三角バラ」です。
とても強く霜降り状にサシが入っているので、非常に食べごたえのある部位です。
3.【トモバラ】の特徴
トモバラのうち、『中バラ』はとても脂が多い部位です。また肉の味もとても濃いので、肉々しさと脂の味をたっぷりと味わうことが出来ます。
その中でも、非常に美味しいのが[カイノミ]です。
🔼部位全体の形が、「貝の身」に似ていることが名前の由来です。
🔼見て頂ければ分かるように、赤身とサシのバランスが絶妙で、肉質も柔らかく、カルビの中でも比較的赤身の強い部位で、本当に美味しいです。
🔼こちらの写真は、トモバラの中の『外バラ』にある「A5ランク伊賀肉のインサイドスカート」です。
あばらの内側を覆う様にあるお肉で、内臓側には「ハラミ」があります。
解ける様な肉質で歯応えがありながらも、しっかりとした肉の味と脂の甘さを味わうことができます。
4.最後に
『カルビ』は韓国語で「バラ肉」という意味であり、部位としては【肩バラ】と【トモバラ】の総称です。
またひと括りに『カルビ』といっても、一般の焼き肉屋さん等でよく見かける様に「特撰カルビ」「特上カルビ」「上カルビ」「並カルビ」といった具合に、お店毎の基準に基づいて様々な商品名で販売されています。
なかなかスーパーでは、細分化されて販売されている訳ではありませんので、目にする機会は少ないと思います。
もしお召し上がりになりたいということでしたら、当店にて「三角バラ」や「カイノミ」も取り扱っておりますので、是非一度ご賞味頂ければと思います。
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