出版社コネなし! 初体験の原稿チェックは修業。そこで気づいた大切なこと【本を出したい人必読】
人材教育家でメンタルトレーナー、マナー講師の井垣利英です。私は会社・シェリロゼを起業して、今まで18年間で15冊の本を出版させて頂きました。そして今も、有り難いことに2冊の本を作っています。
私の本を出している経験が「本を出したい」「本を書きたい」人たちの夢実現に、少しでも役に立てばと思い、『【本を出したい人必読】本を出版するまでの流れ』を連載で書いています。
今まで「そもそも1冊目の本を出すことができた流れ」ついて書いています。今回はその続きで、初めての原稿チェックは修業。そこで気づいた大切なことを紹介します。
前回までの記事はこちら⏬
◆“監修”の『原稿チェック』は何をするのか?
『出版依頼』を頂いてから、1ヵ月ちょっと過ぎたころ。いよいよ、A3サイズの大量の原稿が宅配便で届きました。
私はまず、その紙の分量と重さに驚きました! 巨大なクリップにとめられた原稿たち。初めてのことで、すべてがドキドキ&ワクワクでした♪
原稿チェックは、業界用語で「アカを入れる」とも言います。
最近の原稿チェックは、写真の下に写っているフリクションボールのピンクを使っています。でも、私が最初の本を出した2004年当時は、写真の上の一般的な赤ボールペンと水性ペンを使っていました。
“監修”の立場である私は、原稿を読み進めていく中で「これは違うなあ」「もっと別の提案をした方が良い」などと思ったら、その箇所を書きなおす役目です。
書きなおしたい文章に赤で線を引き、そこに赤字で別の内容の文章を書いていくのです。
◆昔から変わらない内容の整合と、現場での最新情報
もちろん、昔から変わらない冠婚葬祭とマナーのあやふやな点は、ベテラン先生たちが出された数々のマナー本を調べて、整合を取っていきました。
ただ、今回の本は「30歳前後をターゲットにした、新しいマナーと冠婚葬祭の本」を作ることが目的です。その目的のために、私を“監修”として抜擢してくださった。
特に当時、現役でブライダルの司会をやっていた私は、200件以上の結婚披露宴の現場を経験しています。流行っている『オリジナルウエディング』や列席者の服装など、知っている生の情報をどんどん書き足していきました。
これが実際に、私の1冊目の本『冠婚葬祭とおつきあい 基本のマナー』井垣利英(日本文芸社)に入れたオリジナルウエディングのページです。
原稿への書き込みだけではスペースが足らず、追加でコピー用紙に手書きでどんどん内容を書いていきました。
◆原稿チェックは修業。知らないことばかりで、編集者に呼び出される
届いた原稿を何度も読み直して、読み直すたびに赤ペンでの書き込みが増えていきます。前回書いたところを、修正テープで消して、その上から赤ペンで書くことの繰り返し。
しかも私の場合、ひらめきで書いていくため、頭にひらめいた言葉と文字を書く速度が追い付かない。原稿チェックはすべて手書きで、高速で書くため当然、字が汚くなるのです。
それでも何とか、締め切り日までに自分なりに完成させて、編集部へ宅配便を出しました。
ところが後日、ベテラン編集者から喫茶店に呼び出しをされたのです・・・
◆くやし涙を流しながらも、勝気な性格で乗り切った
ベテラン編集者に呼び出された理由は・・・私があまりにもたくさん赤ペンを入れていたこと。さらに文字数やページ数などを気にせずに、ただただ気づいたことを書き込みしていたことに対してご指導が入ったのです。
ベテラン編集者いわく「文字数やページ数を計算して作っている」
「“監修者”の井垣さんが書いたことすべてが、反映されるわけではない。書き換えるかどうかは、編集部が判断する」 など、厳しい口調で言われました。
当時の私は、原稿チェック自体が初体験。ベテラン編集者に厳しく言われて、くやし涙がぽろぽろこぼれました。
「そんなの初めてなんだから、知らなくて当然でしょ?!」と内心思いながらも、ベテラン編集者が言われることをメモし続けたのです。
そんな基本的なことを教わりながら「私は、絶対に負けない!」と負けず嫌いの性格を丸出しで、半ば闘志を燃やしながら(笑)赤ペン入れを進めていきました。
当然、ご指導を頂いて以降は、文字数を考えながら、その文字数に合うように文章を考えて書いていったのです。
もちろん、何度も何度も書き直しながら、納得がいくまでやりました。そして最終的なチェックを終えて、ベテラン編集者へ宅配便を出しました。
◆本が印刷される直前。表紙デザインを見て感動♪
こちらは、今でも大切にファイルに保管している、本が印刷される前に頂いた、1冊目の本の表紙デザインの試し刷りです。
ベテラン編集者が「可愛い表紙ができたわよ」と送ってくださったのです。これまでブライダルの現場で、私がたくさん見てきた、幸せいっぱいの花嫁姿の可愛い女性のイラスト♪
この表紙を見ただけでも、思わず笑顔になるし、幸せな気持ちになります。表紙から出ている幸せオーラ☆ 絶対に売れる!と勝手に思い込んでいました。
◆発売されてすぐ、実際に本屋さんで並んでいる姿
実際に本が発売されて、すぐに近所の恵比寿駅にある書店へ行って、本当に本が並んでいるのか? 確認してきました(笑)
この写真が、その時に撮った記念の1枚です。
こんな風に平積み(=本棚の前の平らなスペースに積んであること)してくださり、とてもとても嬉しかったのを覚えています。
ほかの本と比較してお分かりの通り、珍しい正方形で、大きなサイズなのです。濃いピンクと可愛い花嫁姿の表紙は、とにかく目立っていました!!
◆まとめ。1冊目の本が売れたおかげで、今がある
こうして世に出た私の1冊目の本『冠婚葬祭とおつきあい 基本のマナー』井垣利英(日本文芸社)は、おかげさまでヒット作になりました。この本が売れたおかげで、次々にテレビや雑誌の取材が来るようになりました。
詳しくはこちら⏬
この本が売れたおかげで、私は『マナー講師』になったのです。マナー関連の取材をたくさん受けるようになり、その都度、必要なことを色々と勉強して、マナー講師として、少しずつ成長してくることができました。
noteのプロフィールにも書いている通り、マナー嫌いだった私が、今こうしてマナーの先生として、仕事をさせて頂いています。詳しくはこちら⏬
人生の流れは、本当に不思議だなあと思っています。これからも、その流れに逆らうことなく、流れに身をまかせて、目の前に来る仕事を笑顔で一生懸命に取り組んでいこうと思います。すべてのご縁に感謝。
⏬プロフィール 井垣利英(いがきとしえ)☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで
⏬人材教育家、マナー講師。井垣利英(いがきとしえ)【私の仕事】プロとして大切なこと
⏬自分を磨くオンライン講座
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