土曜日授業はやるべきなのか? vol.516
組合活動をしていて最も声に上がるのは、土曜授業の撤廃や1日研修日の設定。
多くの私立学校では公立との差別化を図るために、土曜日に授業を設定していることが多くあります。
本校もその一つで高1と高2は毎週土曜日に授業があります。
しかし、この土曜授業さまざまな弊害を生んでいるのも事実です。
今日はそんな土曜日の授業について考えていきます。
「試験まで一回しか出れないよ〜」
土曜授業の大きな問題は、公立学校は土曜日に授業がないという点です。
これがあると何が起きるかというと、大会日と土曜日が重なってしまうのです。
そうなると授業は大体免除され、公欠という形で大会に参加する生徒がたくさん出てくるのです。
私のクラスでもほぼ毎週誰かしらいないという現象が続いていました。
これが週に1度しかない授業とかだとさぁ大変です。
試験までに授業を一回しか受けられないなんてこともザラにあり、大会が終わって久しぶりに学校に行こうもんなら、完全に浦島太郎状態になってしまいます。
そこで文句というか、苦情というか、苦言を呈すものなら、じゃあ、大会ではなくて授業に出ればとなって始末。
なんとも悲しいものです。
保護者視点からすると、、、
そんな土曜日授業、保護者視点からするとどうなのでしょうか。
これが話を聞く限りではほとんどの親御さんが嬉しい嬉しいと口を揃えています。
そりゃそうでしょう。
大の高校生が家にいて、ダラダラとしているくらいだったら、外に出て行ってくれた方が自分も体力的にも気も楽です。
ただ、ここでちょっと思ってしまうのが、保護者の中にある学校託児所感覚。
とりあえず家から出てってくれるからスッキリしていいみたいな。
それもなんだか不思議な話で、親の子への教育放棄的にも聞こえてしまいます。
いや、そもそも高校生なんだから教育は義務付けられていないのか、、、。
このなんともいえない摩擦感が少し気持ち悪いです。
休みの使い方を覚えるべき
授業に部活動に行事に試験に習い事、、、。
思っている以上に高校生は忙しいです。
たまにある休み、一日中ダラダラとしていたと高校生から聞くのもよくあります。
大人も全く同じですよね。
朝早くから拘束され夜遅くまで仕事。
たまにある休みは寝溜めに使ってしまう。
こういった大人の習慣はもしかしたらこの子どもの時に身につけさせられているのかもしれません。
しかし、これではただただ人生が空虚なものになってしまいます。
休みの使い方を知るにはそれなりの休みの数が必要です。
何もない休日がもう少しあってもと思います。