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営業は人生、人と人をつなげるもの vol.204

ここまで、多くの内容を営業について学んできました。

私の最初の営業についてのイメージは、まさにものを売りつける。

悪いものだろうといいものだろうと、とにかく売る。

そして、売れば売るほど売った人は儲けが出て、売られた人はよくなろうが悪くなろうが関係ない。

そういったイメージを持っていました。

まさに、ゼロサムです。

しかし、ゼロサムでは社会も発展せず、いずれ自分もマイナス側に回ってしまう可能性もあります。

ゼロサムとは、誰かが損をして誰かが得をするというシステムのことを言います。

そして、そんな時周りに誰か助けてくれる人は現れるでしょうか?

営業はゼロサムではなく、プラスサムである必要があります。

プラスサムとは、ゼロサムとは異なり両者ともに得するシステムのことを言います。

本来、何かを購入するときには、その価値とお金を交換するわけですから、両者がプラスでなければいけません。

営業は日々のつながり

営業には当然人が出ます。

自分の性格や思い、価値観、信念。

それらを出そうともせずとも、滲み出てきてしまうのです。

そして、それは良くも悪くも当然相手に伝わります。

例えば、営業をして購入を決意していただいたあとに何の連絡もなければどう感じるでしょうか?

その人に対しての不信感や、疑念を抱きませんか?

逆に定期的に購入した後も連絡をもらえるとどう感じるでしょうか?

何か商品やサービスに不備があったとしても、人に対しての信頼感があれば特に不安に感じることもないのではないでしょうか?

つまり、営業とは商品や価値をやり取りしている手段だけであって、実際にはそれを交換する人を見て行っているものなのです。

だから、人と人がが互いに磨くことでプラスサムが生まれるのです。

全体を動かすのは自分から

そして、これはものやサービスを売る営業だけにとどまりません。

営業と言っても、自分自身を売り込む営業もあれば、自分のプロジェクトを売り込む営業もあります。

これらはプレゼンとも似たような部分があるかもしれませんが、全体を動かしていくときにも営業は大きな力になります。

訴求をするのですから営業と同じです。

しかし、いきなり全体を動かしていこうとしても、それはうまくいくはずがありません。

自分の思いも信念も伝わっていないからです。

だから、全員を動かしていきたい時には、Iメッセージ→Youメッセージ→Weメッセージの流れを意識します。

自分の想いや信念を伝えて、相手への配慮や理解を通して、みんなで創り上げていくのです。

短所は長所

では、自分を最大限生かすためには何が必要なのか。

それはコミュニケーション能力を鍛えていくだけにとどまらず、

それは、自分の強みと弱みを知って、取捨選択することです。

自分を知らなければ、自分を信じることもできません。

自分を信じることができなければ、自信をつけることはできません。

自信がなければ、営業も遠慮してしまい訴求なんてすることはできません。

実に勿体無いことです。

いいものをいい人に広めようとしているのに、自己理解がないばっかりにその機会を逃してしまうのです。

だから、自分の弱点も知ってバランス力を鍛えるのです。

私の弱点は、俯瞰してみて冷めているところがある。

でも、それは、

冷静な判断力がある
俯瞰的に物事を捉えられる
論理的な考え方ができる
司令塔的役割がある
細かくて分析ができる

とも言い換えられます。(これをリフレーミングと言います。)

どちらも同じことではあるのですが、弱点として捉えているのか、強みとして捉えているのかで、全然異なります。

だから、適度にバランスを見て自分の強みと弱みを知っておくのです。

そして、これらは自分一人では気づくこともできないかもしれません。

それこそ、自分と同じ学びをして共通の認識や理解がある仲間がいるからこそ気づける部分。

ですから、自分を磨くためには自分だけがいれば良いのではなく、仲間がとても大事な存在になるのです。

人と人とが磨き合うからこそ、より良いものが生まれる。

営業は”営業”だけにとどまらず、まさに人を磨き繋げるものなのです。


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