夏休みの宿題は必要か(83日目)
学生の皆さんが待ちに待った夏休み。
今年は感染症まん延防止のため、旅行などは控える必要がありますが、そうはいっても、学校のない長期休み。
生徒たちにとっては天国でしかないことでしょう。
しかし、そんな天国を脅かすものがあります。
それは宿題です。
学校からの宿題に加えて、塾からの大量の宿題。
時間がたくさんあるから、成績を上げるチャンスだとはいっても、生徒にとっては迷惑極まりないことでしょう。
モチベーション高く宿題に取り組むのも難しく、その結果ただただ宿題をこなす作業になってしまうのは明々白々です。
では、夏休みの宿題はどのように設定してあげればいいのでしょうか。
夏休みの宿題を出す意味は
まず、我々教員は生徒に宿題を出す意味を考えましょう。
ここを考えずして宿題を出してしまえば、それはあくまでも夏休みは宿題を出すものという形骸化された取り決めに従っただけのもので、何の意味もなさなくなってしまいます。
どんな目的で宿題を出しているのか。
学習習慣を身に付けさせたいからなのか、学力を落としたくないからなのか、膨大な量を与えることで、無駄なことをやらせないためなのか。
どちらにせよ、この目的をはっきりさせることから夏休みの宿題は始まるのではないでしょうか。
そして、夏休みの宿題を出すのであれば、まずはその目的を伝えるべきです。
夏休みの宿題のあり方
では、理想的な宿題とはどのような宿題なのでしょうか?
私の所属している教育系オンラインコミュニティティーチャーズアソシアでは、このようなやり取りがありました。
ーIさんー
個人的にアベプラの教育系のコンテンツって面白いものが多いと思ってます。
今回のネタも面白い。
私は宿題アリ派ですが、宿題で学力が上がるとは思っていません。
フランスの教員が副業で家庭教師って良いな。
ーYさんー
宿題で学力が上がると思ってないといいきるIさんカッコいいです。
私はどっちかっていうと宿題出す側の人なんですが、「宿題を出すこと」が目的になってるの感じます。
勉強のリズムをつける役割はできてるのかな?
夏休みの大量の宿題には疑問です。
ーSさんー
宿題は自分で作るほうが意味あると思う(笑)
その人が宿題に感じなければやる意義がない!
ーNさんー
宿題を自分で作れるようになるまでの道のりが(とくに勉強が嫌い&苦手な子には)長そうですが、それができるのが理想ですね。
どうでしょうか?
たったこれだけの話の中にも、たくさんの大事なことがつまっている気がします。
答えは無限大
夏休みの宿題を出すのか出さないのかについては、賛否両論あります。
宿題を出す側、宿題を出さない側、両方に意見やメリットデメリットがあると思います。
だから、考え続けて宿題を出すことに意味を与え続けることこそが大切なことになります。