今日はどんな一日だった？

テイクアウトしたすき家の高菜明太マヨ牛丼を食べながら夫と話す深夜の時間が好きだ。
私はほぼ90%くらいの確率で高菜明太マヨを選ぶ。つゆだく。夫はいろいろ食べる。おろし、高菜明太、カレー、気分や体調で選んでいるのだろう。
紅生姜は使わないから私が食べるし、つゆだくにもしない。

そして私は自営業、夫は会社員。
夫の残業と私の仕込みはどちらも夜遅くまで続くことがあり夜11時に合流、ということが多い生活をしている。外食やテイクアウトばかりではそろそろ身体に悪いのでなるべく自炊をしようと二人で決めたのは最近のことだ(遅い)

丁寧な生活にはとてもほど遠いけれど、それでも、今日も一日おつかれさま！と合流して
「今日はどんな一日だった？」と話す時間に幸せを感じている。

「今日は◯◯さんが来てくれてルックバックについて話したよ。あ、そうだ、◯◯さんからお土産もいただいた。お客さんが来ない時間が１時間あって冷や汗かいたけど、でもひとりひとりゆっくり過ごせてもらえて、私も楽しくて、すごく好きな、良い空気が流れてたと思う。志田原くん(夫)は今日、どんな一日だった？」

毎日毎晩お互いに、今日のことをたずねる。

言葉に傷ついた日も、常連さんから励まされた日も、とびきり嬉しいことがあった日も、特になーんにもないように感じる日も、私たちはそうやって今日のことを言葉にして話してきた。

きっとこれから先、健康を意識した自炊生活が始まったとしても、新しくピカピカのダイニングテーブルが我が家にやってきたとしても、
低いテーブルででかい2人が窮屈そうに横並び座って牛丼食べながら真夜中まで今日のことについて話し合った日々は、私にとって確かに幸せで大切な生活のかたちだったと言える。