不登校ビジネス所感
「不登校ビジネス」がトレンド入りしているようですね。不登校ビジネスの代表格「スダチ」は、親子関係を整えるという理屈で親にしか面談しないそう。
子どもの気持ちを置き去りにして親の意見だけで不登校支援なんてできるんだろうか。
マンガ・小説・テレビ・スマホ・パソコン全禁止。スマホだけなのかと思ったら家での楽しみを全禁止ですって。家の居心地を悪くして、学校に向かわせるやり方らしい。50万も払わせてそのノウハウを教えるそう。潰瘍性大腸炎を【大義名分に】3ヶ月も学校を休んだ子が、再登校事例で紹介されていた。
もちろんデジタル依存とか、頷く箇所はある。けれど、学校に居心地の悪さを感じて行けない子は、どこに安心する場所を求めたら良いんだろう。人は安心できる場所があって、新しい一歩を踏み出せるのです。ベースキャンプがないのだとしたら、子どもはどこで疲れた体と心を休めればいいの?
しかも再登校の定義が2日間学校にまるまる行けること。こんなに長い人生を過ごすのに、2日間だけ学校に行くことになんの価値があろうか。その2日間だけで自立に向かうというなら、子育てはなんて簡単なものなのだろう。子どもが生まれ落ちた時から、ずっと修行は続くものではなかったのか笑。
本当に恐ろしい。しかも宣伝がうまくて、本が売れるなど広がりを見せているのが恐ろしいです。
不登校になる原因が親であると、親に責任が求められる風潮になるのも恐ろしい。不登校の子のお母さんは、どこまで頑張ればいいの??孤立して、誰にも言えなくて、泣きながら子育てしてるのに。学校は変わらなくていいの?社会は変わらなくていいの?
心理学の応用行動分析(ABA)の手法を使ってると言っていたけど、こんなの全然応用行動分析じゃない。ABAは子どもの行動を変えることができるから、安易に用いられやすい反面、心を壊す可能性があって、素人は気軽に使ってはいけない手法なのに……実際にサービスを受けてやめた保護者が、子どもが喜びも楽しみも悲しみも、何も感じなくなってしまったと書いていた……ABAを間違った形で広めないで。
団体の代表はまず子どもに会えばいい。子どもとたくさん話して遊んでみたらいい。