見出し画像

【人生観】『安楽死』・『尊厳死』について


およそ1年前のある出来事(詳しくはコチラ)をきっかけに
『死』について考えることが多くなりました。
特に『自死』については
自分なりに深く考察してきました。

そんな中先日、
ぼくらのYouTubeチャンネルの視聴者の方から
「安楽死・尊厳死についての意見を聞きたい」
とのコメントを頂いたので、
今回はそれらについて考えてみようと思います。

まず提案を頂いた時点では、
「あー、あんまり考えたことなかったな。」
と思ってしまい、
上でも述べたように
『自死』ばかりを考えていたので
他の死にはあまり目を向けていなかったことを
感じさせられました。

そもそも、
『安楽死』と『尊厳死』は違うのか。
それを疑問に思い調べてみると、

安楽死が「患者の苦痛からの解放」を第一の目的として、
薬物などによって人為的に死をもたらすものである
(ゆえに、「積極的安楽死」と呼ばれる)のに対し、
尊厳死は「人間の尊厳を保って自然に死にたい」
という患者の希望をかなえることを目的として、
人工的な延命措置を行うのをやめ、
その結果として自然な死を迎える
(ゆえに、「消極的安楽死」とも呼ばれる)というものです。

https://kou.benesse.co.jp/nigate/social/a13n0510.html

とありました。
似ているようで違うのですね。

どちらにしろ
ぼくは『安楽死』・『尊厳死』には賛成です。
「生きている方が辛い」、「辛い死を迎えたくない」
というのであれば、
当人の希望に沿わせてあげるのは妥当だと思います。

ただ
そこにはさまざまな観点からの見方があり
複雑な問題になっているので
順を追って考察していこうと思います。



・【人権】からの観点

言うまでもなく人間は皆、
人権というものを持っています。
【食べる権利】や【働く権利】、【何かを主張する権利】など、
生きていく中で必要な要素です。
もちろん
大前提である【生きる権利】というのもあります。
となると、
【死ぬ権利】というのもあるはずです。

たしかに人間は、
生きてなんぼのはず
(死後の世界がどのようなものかわからないので”はず”としました)
なので
死が良くないとされるのは一理あるでしょう。
しかし
本人が「死にたい」と望むのであれば、
その希望に沿わせてあげるというのは
権利の尊重として筋が通るのではないでしょうか。

つまり
人権という観点から見ると、
『安楽死』・『尊厳死』というのは
受け入れられるべきものだと思います。


・【法的】な観点

法的な処置は国によって違います。

日本では、
『安楽死』や『尊厳死』の際の
延命のための機器を外すことや
何らかの薬の投与などで死へと運んであげることは
自殺幇助(自殺を手伝う行為)として
罪に問われるそうです。

上でも述べたように、
人間は生きてなんぼというのは百も承知です。
だから
このように法律で『生』を守るというのもわかります。
しかし
当人の希望や当人の状態を鑑みれば、
然るべき処置を施してあげるというのが
得策だと思います。

要するに
ぼくは法を変えるなり、やり方を変えるなりして
『安楽死』・『尊厳死』を認めるべきだと思います。



・【生物としてのヒト】からの観点

 ※まず初めに
 この項目は
 感情や社会的な損得、道徳的な考え
 を抜きにしていることをご理解下さい。

ヒトを含め生物というのは、
「子孫繁栄」というのが生きる目的であるはずです。
つまり
生きていること
かつ
繁殖活動ができるということ
が前提条件になります。

となると、少し言い方が非情になりますが、
『安楽死』・『尊厳死』を問うような状態の方は
その生物としての役目を一つ満たしていないことになります。

そして
「生きたい」ではなくむしろ
「死にたい」という意思表示もしているとなると、
生物としては、
役割を果たせないということになります。

要するに
『安楽死』・『尊厳死』を選択するというのが
最善策だということです。


===


総じて
『安楽死』・『尊厳死』を肯定するような文になりました。

誤解を恐れずに述べると、
例えば
「死にたい」
と言っている青年がいたとしても
ぼくは手を貸しません。

なぜならその青年は
まだ生きる力があるだろうから。

「死にたい」
という意思表示は
『安楽死』・『尊厳死』を問われるような状態の方と
同じかもしれません。
しかし
青年の場合、
まだ可能性が十分にあります。

何度も繰り返して言いますが、
人間生きてなんぼです。
死んでしまってはなんの可能性もありません。
だから、
まだまだ可能性のある青年の
自殺を手伝うわけにはいかないということです。


===


以上がぼく意見です。
こうしてみていくと、
『死』というだけあって
とても繊細な内容でした。
また
他にも問うべきことはあるでしょうが、
即席のnoteなのでこの辺りで締めようと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?