白内障 手術って要る?
白内障 手術10分 療養1月 視力安定まで2カ月
「白内障」という病気をご存じですか?
「年をとったらかかる見えにくくなる病気で、手術して治すもの」
私の認識はこのくらいのものでした。
私はとっても目が悪い。
だけど、メガネやコンタクトレンズで矯正すると、車の運転ができる程度には見える。(両眼視力0.7以上)
だんだん近視が進んできて、メガネの度数は大きくなっていったけれども、何とか見える。
近視というと、視力が0.3とか0.1ないとかよく言われるけれども、
近視の尺度は視力ではなく屈折率で表されます。
私の屈折率は-18超え。
とびっきりの強度近視で、眼球がびろーんと伸びている状態。
メガネのレンズはとてつもなく厚くなり、プラスチックレンズでは対応できず、
屈折率が大きいガラスレンズでつくったメガネはのび太君のまん丸メガネ。
ちょっとカッコよくジョンレノンのようだと言おう。
中学からメガネをかけ始めたけれど不自由でソフトコンタクトを使い、
近視が進んで当時のソフトコンタクトでは対応できずハードコンタクトへ。
コロナの頃にハードコンタクトが目の中で迷子になる事件が起きた。
(眼科を3軒回っても見つからなかったレンズが、2週間後にワンコが突進してきてポロリと目から落ちた。家のワンコ最高!)
もうコンタクトは怖くて使えないので、眼鏡に戻る。
眼鏡の度数は−15を超え、運転視力はクリアしたが日常生活はクラクラする。
近視を治す方法としては色々とあります。
・「視力回復センター」では遠くを見る
・「オルソケラトロジー」では睡眠時にコンタクトを入れてゆがみを矯正
・「レーシック」では角膜を削る
どれも強度近視は治らない。
強度近視は見えにくいだけではなくて色々とリスクがあることを知ったのはだいぶ進行してから。
目の中に蚊が飛ぶように黒いものがちらつく「飛蚊症」にかかった。
「網膜剥離」のリスクもあり、「白内障」も普通の人より若くに発症する。
(60代からと言われるものが40代から発症しやすく、進行も早い)
だからってどうすりゃよかったのよ、もうしっかり強度近視。
レーシックで眼鏡のない生活をしたい、と言った私に眼科の先生曰く
「レーシックなんて適応外。いつか白内障になったら眼内レンズで矯正すれば?」
優しくないが、現実的な対応を示してくれた先生。
そして60手前になり、「白内障があるよ」と診断された。
「白内障」ってひどくなるまで放置すると失明の原因になる怖い病気だけど、ちょっと見えにくい位の段階からとても見えにくい段階まで程度があって、どこで手術するかはその人次第。
「いつ手術をすればいいのでしょう?」との問いに
「いつでもどうぞ」と返してくれる。
仕事も調整しないといけないし、
濁りが「ある」だけで見えにくいほどではないし、先延ばしにする理由を探す。
目にメスを入れるのは怖い。
ところがキッチリ手術のための検査をすると嫌なことがわかってしまった。
「これ、質の悪い白内障かもしれない。手術は難しくなるかも」
難しいと言われるとなおさら先延ばしにしたくなる。
「先でもいいですか?」、と怯む私。
「いいけど、先延ばしにして進行するともっと難しくなるよ」、と先生。
「手術します、いいところを紹介してください」
と、手術へ向かって進みました。