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2024年を総決算しようと思ったけど、『ソンジェ背負って走れ』しか残りませんでした。1
2024年もあと1日。
毎日つけている日記を見返しながら、1年を振り返っていました。
目まぐるしい日々の追想・・・。
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・・・ソンジェしか覚えてないよーーーーーー!!!!!
正直、『ソンジェ背負って走れ』しか思い出にありません。
放送から半年以上が経過し、視聴者の中でも思い出となりつつある『ソンジェ背負って走れ』をまだ思い出にできていない私が、有り余る熱量を拙い言葉でゆっくり昇華していくことにしました。
ドラマの作り方、画の撮り方、何の専門知識もないただのドラマ好きな一般成人女性による【感想】ですが、未だ『ソンジェ背負って走れ』に取り残されている方々に、「一生ここで彷徨い続けてもいいのかも」と思っていただけるような熱量の内容にはなっておりますので、ソンジェ背負って走れの面白さについて共感相手が欲しい!という"ソンジェカウンセラー"を必要とされている方は是非、ご覧ください☺️
■一旦、ソンジェ背負って走り始めればいいんじゃ?
まずは、『ソンジェ背負って走れ』についてざっと概要を書いておきます。『ソンジェ背負って走れ(原題:선재 업고 튀업)』は、韓国の放送局tvNで2024年4月期・月火ドラマとして放送されていたテレビドラマです。
日本ではU-NEXTで独占配信されています!YouTubeでは現在3話まで無料配信(異例すぎる)されているため、「人生の幸福度が下がり切っている」という方はぜひこの機会にソンジェ背負って走り始めましょう!💞
☆『ソンジェ背負って走れ』概要
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推しを救うチャンス!?最愛の彼を生かすため過去へタイムスリップ⸺
バンドメンバーの一員として活動するも、突然その生涯を終えてしまったリュ・ソンジェ(ビョン・ウソク)。一方ソンジェの大ファン、イム・ソル(キム・へユン)は悲しみに暮れるなか、ひょんなことから過去にタイムスリップし、彼の運命を変えるために孤軍奮闘する。果たして、ソルは最愛のソンジェを生かすことができるのか、胸がときめくストーリー展開と2人のロマンスに期待大!
☆『ソンジェ背負って走れ』予告&トレーラー
☆YouTube無料公開1話&2話&3話
早速、⚠️大ネタバレ⚠️をしながら話を進めていこうと思います。まだ見ていない方は是非、ぜひ、ゼヒとも!!視聴後にご覧下さい。
■"物語中毒者"を骨抜きにしたドラマ構成
"ベタ"と呼ばれる展開はドラマに限らず、映画や漫画、小説、アニメ・・・と様々な《物語》に存在します。
『ラブコメ』に限って言えば、往年擦り倒されたジャンルであるが故、今更「なんだこれ!?」と思うような設定や展開を作ることはかなり難しい、つまり「"ベタ"な物語にならざるを得ないのだろうな・・・」と、視聴者ながらに感じていました。特に私に限って言えば幼少期よりラブコメをこよなく愛し、漫画やアニメ・ドラマなど媒体に関わらずあらゆる物語に触れてきた『物語中毒者』であったため、もう予想外の展開や発明に出会う事は出来ないのだろうと考えていました。
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・・・・・・なめてました〜‼️‼️😅😅
『"推し"のためなら時も超える!急逝したバンドマンとファンが織りなすラブストーリー』
⬆️この紹介文が盛大なフリだったなんて・・・。誰が気付くんだ・・・。U-NEXTくん、お笑いを、やりなさい・・・。
では、全16話をざっくり(?)振り返りながら「もっとソンジェ背負って走れという作品が評価されてほしい・・・」という思いを吐露していこうと思います。
☆『皆既日食』から仄暗さが立ち込める衝撃の1話
ビデオカメラの撮影画面に『2009년 7월 22일』という日付が大きく示され、「撮ってるか?」というセリフから始まる第1話。皆既日食の瞬間に浮足立つ人々の群れ、デビューで浮かれる新人アイドルグループのあとに対照的に映る病室。病室は日中なのに暗く、光が差し込まない。
不慮の事故で下半身不随となり生きる意味を無くしているソルが映し出され、虚ろな目で皆既日食を眺めるカット。思えば、この時からもう物語に没入してしまっていたような気がします。ソルが何者なのかも分からない状態で、ここまで視聴者を没入させるヘユンさんの存在感たるや・・・。
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ソルが「天気がいいせいで死にたくなる人もいる」と怒りを爆発させた瞬間の緊張感に、息を呑みながら静かに見守る私。実は作業をしながら視聴していたのですが、いつの間にか手を止めて小さなスマートフォンの画面に夢中になっていました。『"推し"のためなら時も超える!急逝したバンドマンとファンが織りなすラブストーリー』⬅️こんな触れ込みでドラマに足を踏み入れてるのだから、緊張もします。これがtvN、U-NEXTの策略だったのか―。
「明日は雨が降るそうなので その雨が止むのを待って 生きてほしい」
ソルに投げかけるソンジェの一言一言に救われていく自分がいました。ソルに何があったのか、ソンジェはなぜソルに電話を掛けたのか、何も分からない状態で流れてくる謎のOST(소나기)に、なぜこんなにも泣かされるのか、と。開始10分にして涙腺が終了したドラマにはいまだかつて出会ったことがありません。この1話冒頭で私は完全に『ソンジェ背負って走れ』の世界に染まってしまったのです。
その後、ソルが”ソンジェの推し活”で元気を取り戻し、ライブに行くことになるものの、様々な不運が重なり再び悲しさと虚しさに呑まれそうになります。
するとそこに、最強ビジュアルのソンジェが颯爽と現れ、ドラマが一気に”ラブコメ”方面へシフトします。
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やっぱラブコメはこれだろー‼️ヒューヒュー‼️サイコー‼️😄
・・・いや、でもちょっと、いや、これはかなり・・・展開が早い。
まだ始まってから30分しか経過していないのに、もう2人が出会ってしまった。
『物語中毒者』としては非常に嫌な予感がしました。
(これ、大丈夫か?初手の掴みを良くするがために前半に詰め込みすぎて後半失速するパターンでは?)
そんな私の心配とは裏腹に、その後もソンジェの意味深な表情、ソルオンマの隠している『ソルを事故から助けた恩人』、一瞬光ったソンジェの腕時計、ソンジェのホテルに散乱する薬と、色々な謎が用意された後に・・・
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待って、まって、待ってくれ!!!!!
今現在も日本のドラマ・映画界の第一線で活躍されている三谷幸喜さんは「物語は1秒1秒、少しずつでも必ず変化していかなければいけない」と仰っていました。にしても!こんなにノンストップで大きな展開を迎えるドラマは中々ないでしょう。・・・ソンジェが、死んでしまったのです。
私は1話の途中で展開予想を諦めました。当たらないからです。
従来のドラマとは一味違うスピード感で喜怒哀楽を描き、視聴者の心を揺さぶる、まさに『新時代のラブコメ』が現れた!と、胸が高鳴ったことをよく覚えています。
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ここまでじっくり第1話の話をしてきましたが、ずばり何が言いたいのかというと、『予想を裏切る斜め上の展開とラブコメらしからぬスピード感で視聴者を飽きさせないドラマの構成に心を揺さぶられた』という話です。
このスピード感と予想外の裏切りは2話以降も続いていきます。(むしろここからがすごい)
☆もう好きにしてくれ(positive)な2話~4話
2話では、『ソンジェ背負って走れ』の"ラブコメ”部分が本格的に始まります。
雨宿りしながら一定の距離を保って話すぎこちなさ残る高校生男女、好み。タイムスリップした先でソンジェを救うためソンジェと仲良くならなきゃ!なソルが空回りしながらソンジェに距離を置かれてしまう展開は、ラブコメの王道。
溌剌とした明るい女の子が主人公であった場合、「ちょっとこの子おバカすぎるな・・・」というモヤモヤが生じることも多いです。”ソンジェ背負って走れの発明”は、最初に女主人公であるソルにフォーカスを当てたということであると私は考えています。
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不慮の事故に巻き込まれ、「死んでしまいたい」と思うほどまで追い詰められていたソルを1話から見てきた私たち視聴者は、2話の時点でソルに感情移入することが容易だったのです。
ラブコメは、男性キャラクターにフォーカスが当てられがちだからこそ、”物語を魅せる”ためには女性主人公への没入感が必要であると私は考えています。ソルのキャラクターやソンジェに対する切実さをじっくり堪能することができた1.2話だったからこそ、ソンジェ背負って走れという物語を初めてフラットに視聴することができたのだと思います。
そして伝説の2話エンディング。
「交通事故には理由があったのか」「ソンジェの方が先にソルを好きだったのか」「ソンジェ、クールキャラだと思ったらダサかわ系じゃん😭💖」など、3話以降の展開に向け視聴者に分かりやすく方向性を示してくれたことが、脚本への”信用”に変化しました。
迎えた3話は、ラブコメが加速していきます。ソルのことが大好きなソンジェの視点で描かれていく物語は、まるで主人公が変わった別のドラマが始まったようで、ここでもまた心を鷲掴みにされました。
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視聴者は、ソルのことを”ソンジェのことが大好きだった30代のソル”であると認識しているため安心感をもって物語を見進めることができます。参鶏湯を食べるシーンでは、ソルの落ち着きが一層ソンジェのドタバタ感を際立たせ、私はまんまと「ソンジェくぁわいい😭」となってました。
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1日デートをしても「好き」と告白することすらできなかったソンジェと、「私は地球の裏側にも行ける、異なる時空にいても全部越えて会いに行くよ」とイケメンすぎる言葉を直接ソンジェに伝えるソル。その言葉を聞いて完全にときめいてしまっているソンジェ。くぅうううううう!何だこれ!ソンジェヒロインか⁉️可愛すぎる!(ウォッチパーティーじゃありませんよ)
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ソンジェがソルに思いを伝えて、キスまでして、ソル覚えてないんかいーーーーーーーーーーー!!録音してあった!良かった!テソン来るんかいーーーーーーーー!戻るんかいーーーーーーーーーーー!!!ソルOKするんかいーーーーーーーーーーーーーーー!(実況中継)
もう、驚きの連続すぎて夢中も夢中。3話終了後、しばらく放心状態でした。連ドラは3話までが勝負、と業界の中では言われているそうで(韓ドラの場合は違うかも)、その意味では大成功だと言えるでしょう。こんなに初速が早いドラマ、中々出会えません。
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4話でも、冒頭から衝撃のオンパレードです。1話ではソル視点で描かれていた橋での出会いをソンジェの視点から描いています。「나도...나도 그래 솔아」(俺もそうだよ、ソル)の一言で私の涙腺ダムは決壊し、しかもなんだこの泣かせるOSTは...と展開が面白すぎて、変な悔しさが湧いてきました。
二度目のタイムスリップでは、ソルがテソンと付き合ったことでソンジェが完全に拗ね転げている状態からスタートします。
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ラブコメに不可欠な三角関係ですが、ここにも発明が。
脚本家さんは、「従来のラブコメでは二番手のようなキャラクターをメインにしたかった」と仰っており、ソンジェにはどこか報われないムードが漂い続けます。『不憫でかわいい』とソンジェのことを応援したくなるのは、オタク心を完全に理解した脚本家さんのテクニックなのでしょう。すごい・・・。
さらに、4話では、一定の期間が過ぎ去ったら現在に戻されていしまうというタイムスリップの仕組みを理解したソルによる”割り切った仕草”が物語に新鮮味を生み出します。
テソンの事は好きじゃないけど、好きじゃない自分はあくまで『30代』の自分であって、『10代』の自分ではない。ならば、テソンとの関係性にけりをつけるのは自分ではいけないのではないか。
こんなにメタ認知のできるラブコメの主人公、今までにいましたか?(笑)
ソルはいつでも私たちに近い距離感で物事を選択してくれます。『正しい』『正しくない』ではなく、『そうしてしまう』の共感を促されることでどんどんソルを好きになってしまう、完全に制作陣の手中です。
ソルのなかでソンジェを初めて”異性”として意識するようになった4話エンディング。1度目の人生で自分を救ってくれたのはソンジェだったのだと気付いたソルの涙に、私も滝のような涙を流しました。
ソンジェは事情の分からないソルのことを遠ざけようとするものの、好きな気持ちや守りたい気持ちを否定することがないのが良い男すぎるんですよね。
謎もだいぶ深まってきた第4話でしたが、ここまでが『ソンジェ背負って走れ』という物語の説明、お披露目パートです。大方このように話を進めていくからね、という自己紹介のような物語構成は、丁寧だなと感じましたし、ドラマ初心者にもドラマ玄人にも受け入れられた要因の1つであると思います。
☆"アクエリアス"と"ホットココア"な5話~8話
何かしらの理由でソンジェとの記憶を失ったことを知ったソルは、一層ソンジェの救済のため奮闘します。
5話の時点で、恋の駆け引きもなくただお互いに大事にし合っている事が伝わるシーンの応酬。ラブコメでは中々に珍しい展開です。
この1話分でソルがテソンと付き合っていることを忘れるほど2人の距離が近づきます。普通に考えれば、浮気中の浮気のようなことをしているのですが、全く気にならないのも不思議な話です。面白い。
参照:先日放送されていた、水曜日のダウンタウン名物企画『名探偵津田』で言うと、タイムスリップしている状態のソルは2の世界の住人なんですよね。今回の場合は、1のソルは1のテソンと付き合っているけど、1のソンジェと関わっているのは2のソルで。だから全く気にならない。はー!おもろ。
1話まるまる可愛い恋愛模様を見れるのかと思ったらそうでもないのが、ソンジェ背負って走れ。
ソンジェが自分のために歌を歌った事でソンジェの運命を"死”に近づけてしまっているかもしれない、そう思ったソルはソンジェを責めるような言葉をかけます。
「お前を心配したらダメか?」
「うん、やめて。他人の心配はしなくていいの。辛い素振りを見せず心が傷ついても我慢して寝付けないほど1人で苦しむでしょ、あなたは。だから心配しないで」
「あなたには自分勝手になってほしい。どうすれば自分が幸せになるか、それだけを考えてほしいって」
「…自分勝手になれと?そうしようか?」
ここでは『相手を100%で思う我儘』という裏テーマを感じます。
いつだってソルはソンジェを、ソンジェはソルを一番に考えるからこそ擦れ違い、近付きたいのに近付けない。抱え込むことが上手い2人だからこそ幸せから少しずつ遠ざかる。そんなきつい現実を突きつけられる度、辛さと感嘆でため息が出ます。すごい物語ですよ、本当に。
せっかく幸せだったのにまたふりだしか・・・。とため息をついていたところに風穴をあける予想外の展開が!
まさかの告白二重奏。。。。誰が想像できるんですか?
録音していた告白がここで活きてくるとは・・・。脱帽です。
『ソンジェ背負って走れ』は、あらゆるスパイスを活かした”ラブ”パートへの妥協のなさが魅力でもあります。1人からの告白を一気に2つの媒体(目の前の本人と録音)から聞くなんて・・・(笑)あーーーーどうやったら思いつくんだ・・・。
6話ではソンジェの好意にようやく気づいたソルが”割り切れなくなっていく”様子が見どころです。
良い意味でメタ認知ができなくなっていくソルがソンジェとのやり取りにどぎまぎする姿は、物語への没入度を一層高めてくれます。お姉ちゃんなソルと、弟なソンジェという構図は完全になくなり恋愛ギアが一段階上がるのがポイントです。
一方でソンジェは完全に”割り切り”始めます。ソルに対し確実に大きくなる気持ちを隠せなくなっていくソンジェの不器用すぎる姿にニヤニヤが止まりません。
そして注目したいのはテソンとソルの関係性。
タイムスリップした状態のソルは最初から最後まで『テソンを異性として意識する』という瞬間が一切なく、ソルのブレない軸に惹かれます。
テソンを生意気だけど憎めない弟のように扱うソルと、そんなソルのことを本気で好きになってしまったモテ男、テソンの関係性は視聴者全員がストレスなく見ることができます。設定として最高の2番手なのではないでしょうか。
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しかし、まるで清涼飲料のような爽やかさで、青春をかみしめていた私たち視聴者にまた試練が降り注ぎます。
高校生のソンジェから面と向かって告白を受けたソルは、入り混じる複雑な感情で曖昧になっていた自己認識を改め、"割り切れない"自分を切り捨てることに決めたのです。
34歳である自分の気持ちで19歳のソンジェと向き合ってはいけないと、ソンジェをわざと突き放すシーンにはタイムスリップというファンタジー要素を忘れさせる切実さがありました。
そしてついに、6話エンディングでソルがソンジェとの記憶を思い出します。34歳の自分がソンジェに近づいたから自分のことを好きになったのではなく、最初からソンジェの初恋は自分だったのだと気付く瞬間の表情は圧巻でした。
ここで言っておきたいのは、「今までそんな事1つも匂わせてなかったじゃん!その後出しはずるいだろ!」という展開がこの時点で1つもない、という事です。
私たち視聴者は早々に種明かしされている状態でドラマを見れているので、ソンジェの秘密もソルの秘密も、視聴者である”私たちだけが”知っているのです。それって、最高ですよね。
6話終了時点でサイコパス殺人犯であるキムヨンスに連れ去られてしまったソル。
7話ではさらにソルの魅力が光ります。
ヨンスに連れ去られたときの記憶を手繰り寄せて逃げるソルは、車のキーをしっかり抜ける!これが34歳の安心感ですよ。1回目の人生のソルは免許を持っていなかったという事を踏まえると最善の判断であったと言えるでしょう。
ギリギリではあったものの無事助かったソルはその瞬間に現代に戻り未来が変わったことを確認。嬉しさから涙を流すソルが愛しいんです・・・。良かった・・・。
7話の現代編はかなりポップにコメディを楽しむことができます。これも塩梅が非常に素晴らしいなと感じました。序盤でかなりシリアスな展開が続いたので、このライトさに救われました。
しかし、不意を突いて泣かせてくる展開もあります。これがすごい。
現代に戻ったソルが、電光掲示板に映るソンジェの広告を見上げるシーン。
「ありがとうソンジェ、生きててくれて。あなたが生きててくれて、本当に良かった。すごく幸せ。本当に幸せなのに・・・涙が出るほど幸せなのに・・・会いたい」
ソンジェのことを思い出して涙を流すソル。大切に保管しているソルとの写真を見つめるソンジェ。
はあ、お願いだから幸せになってください。
もうすぐで川を作り出せそうなほど涙を流しながらそう願いました。二人の持っている愛がイコール自己犠牲になってしまっていることが辛くて仕方ありません。それほど大きな愛を描く物語だからこそここまで没入してしまっているのでしょうが。
7話エンディングでは、ついにソンジェとソルが再会します。大人になった二人が再会し、봄눈が流れてくるその演出には毎回鳥肌。久しぶりだけどそうじゃない2人の距離感がむずがゆくて胸が高鳴るんですよね。
相変わらず積極的なソルたんの「今日の夜は一緒にいよう」に、フリーズしちゃうソンジェ、あの頃のソンジェのままじゃないーーーー!!と、泣きそうになりました。
ソンジェもソルも、大暴走大爆発なみんな大好き第8話。
ソンジェ、実はタイムカプセル堀りに行ってましたし、当日も来てました。これほど愛おしい男性主人公も珍しいと思います。脚本家さんの『人を描く力』の高さを感じました。
一方ソルは今日のソンジェを守るため、強行突破でソンジェの家に訪問します。ソル、及び私達視聴者にとってはついさっきの話も、ソンジェにとっては何年も前の話で。本当なら拒否したりもっと不気味がったりしてもいいんですけど(インヒョクの言う通り)、
ソルのこと大好きだからねぇ・・・。
しょうがないか。。ソルのこと大好きだから。
これで納得できちゃうのがソンジェ背負って走れの1番の凄味だと感じます。1話から丁寧にソンジェとソルの物語を描いてきたからこそ、そこの愛情の大きさや繋がりの深さに納得感があるんです。
そして酔っ払いインヒョクが何本もシュートを決めてくれたので、ソンジェが今でもソルのことを好きだという事が本人に伝わりました。
脚本家・プロデューサー・監督の間で『ソンジェに格好つけさせない条約』を結ばされているのかと思う程、とことんソルに格好がつかないソンジェ。ソルはソンジェへの罪悪感と嬉しさとで複雑な心境に。
ソンジェはソルとの約束を守り、ソルとの思い出を大切にして生きてきたことを諦め半分でソルに伝えます。ここの2人の雰囲気とかも妙にリアルなんですよね・・・。ソルは悩みながらも、自分もソンジェのことを好きだったと話します。
その話を聞いたソンジェは階段を駆け上がり(ここ、ブザービートにしか見えない)、「今は?」とソルの今の気持ちを確かめます。
ソルからのキスを皮切りに、ソンジェとソルは玄関で気持ちを確かめ合うキスを交わすんですね。。。視聴した皆さんはお分かりでしょうが、もちろんこんなテンションではありません。
待って、待って。😭😭😭😭待って、待って息が.........息、できな...
⬆️これです。
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無事、結ばれた2人が笑い合うシーンでは、涙があふれてくるなど。もう完全に情緒が不安定になっています。良かった・・・はあ・・・
と、安堵も束の間。
8話では、私達視聴者がまだ知らないソンジェとソルの”大学生時代”に何らかの事件があったことがほのめかされました。
ソルと私達視聴者は知らないけれど、ソンジェと周囲は知っている。このような構図がソンジェ背負って走れにおけるミステリー/サスペンスパートを面白くしている要因なのだと感じます。
幸せなだけで終わらないスパルタラブコメこと、『ソンジェ背負って走れ』。8話の最後はソンジェがホテルで刺され重傷であるというニュースをソルが目にするところで終わります。
アクエリアスのような清涼感の青春ラブコメを楽しんだ後、ホットココアのような大人の恋愛でときめかせたと思えば、デスソースを直で飲ませてくるこのドラマの刺激の強さは『物語中毒者』たちが行きつく最終地点なのかもしれません。
「これでまだ半分!?」
リアタイ当時の感情を今このnoteを書きながら感じています。
1万文字書いても終わらなかった・・・。
9話以降については、【2024年を総決算しようと思ったけど、『ソンジェ背負って走れ』しか残りませんでした。2】に続きますので、お時間ある方はご覧いただけると幸いです・・・。
ここまでご覧いただきありがとうございました!
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