学生時代に社会性を身につけるために必要な環境作りとは?
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学生教育について興味深い本を見つけました↓
この本は社会適応が難しい少年に焦点を当てた2020年ベストセラーの本です.
私が勤めている学校職場の,比較的,学生生活に馴染めていない専門学生・大学生にも非常に共通している内容があると思いました.共感することが多すぎる.
この本は教育のエッセンスが多く詰まっているのですが,教育現場における課題をほんの一部抜粋・改変し,私なりに考えた実践例をまとめます.
学校が行える学生への支援は大きく分けて①学習面(知識),②運動面(技術),③社会面(対人コミュニケーション)の3つになります.
児童精神科医である著者が開催された講演会で,参加者である学校の先生方に
「最終的に学生に身につけてほしいために行う,最も大切な支援は何ですか?」
と問うと,
殆どの先生方が「社会面」と答えるようです.
義務教育に限らず,専門学生・大学生を対象としている私も同感です.
私は理学療法士を養成する学校教員でして,知識・技術を習得してもらうことはもちろんのことながら,その土台となるのは社会面と感じています.
そこが不安定だったりすると,成績良くても人として信用を得にくい.
著者は学校の先生方に
「社会面の支援について今の学校では,系統的に何かされていますか?」
と聞かれています.
ほとんどの先生方が「何もしていない」と答えるようです.
私も系統的にと聞かれると実施できていません.
教員から学生へ日常会話で社会面を伝える教育だけではなく,
系統的に,意識的に教育するにはどうしたらいいのか?
と考えさせられました.
そこで今回,系統的に,着実に身につけてもらうためには,環境から仕向ける,
社会面を身につけるしかないような環境を散りばめることが重要かと思いました.
その実践例と理由を自分なりに考え,教員が取り組みやすい,コントロールしやすい順に,7つにまとめてみました↓
①授業内で,答えのないお題について「少人数グループワーク・討論会」を実施
→自分と異なる他人の意見を理解できるようになるため
②クラスメイト皆のためとなる「クラス内役割」を担ってもらう
→皆のために活動できた効力感,責任感を感じてもらうため
③特に良いこと,良くないことがあった際の「個人面談」の実施
→自己を振り返り,気づきを得てもらうため
④「文化祭での役割」依頼
→皆のために活動できた効力感,責任感を感じてもらうため
⑤「部活動・サークル活動」の参加推進
→自分と異なる他人の能力・努力を共感できる人になるため.何かを成し遂げる達成感の共有.1人ではなく協業して行う重要性の体験.
⑥「ボランティア活動」の参加推進
→誰かのために活動できた効力感を感じてもらうため
⑦「アルバイト」経験の推進
→社会的マナーの習得.対価をもらう責任感.
あとは「恋愛」ですかね笑
無理に推進,強要できないですけど,学生時代からできたほうが良いですね.
相手が求めていることを考えないと付き合えないですしね.
恋愛が上手な人は相手の気持ちを読むことも上手だなと,他人をみて思います.
ある意味これが一番効果的かも.笑
①〜⑦+恋愛,の数が多い人ほど,社会面が身についているように感じます.
私が思う良い社会面とは,
・気持ちの良い挨拶ができて,
・他人の気持ちを考えられた発言ができて,
・周りのためにパッと動ける人
です.
これら7つを学生に重ねてもらうことを意識して,教員から促してみるのもいいかなと思いました.
教育現場,学生の読者の皆さんで,共感得られた方がおりましたら,いいねボタンよろしくお願いします.読んでいただき,ありがとうございました☺️
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