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性の原体験は深夜映画に宿る

両親が眠ってから見る深夜映画は、背徳感に満ちていた。

NHKしか許されない家で育った私は、クレヨンしんちゃんもロンドンハーツも見ないで大人になった。なぜなら、それらの番組は民度が低いと、両親が判断したからだ。

そんな私の情報源は、本とラジオ、そして両親が寝静まってから見る深夜の映画だった。中学生になった私はテスト勉強を理由に夜更かしし、深夜のテレビ番組に夢中になった。

誰もいないリビング。音量を最小限にして見る深夜帯の映画。どの映画も癖が強く、日中に放映できないわけが簡単に理解できる。

偏りのある映画を見て、性の目覚めを覚えた私。
普通のセックスで満たされるはずがないのだ。なぜなら背徳感というモラルから外れた不健全に高揚し、欲情するのだから。

印象的だった映画は
Isabelle Huppert (イザベル・ユペール)主演のThe Piano Teacher

おじさんと少女の欲情を描いた、Lolita

船越英二主演、江戸川乱歩原作の盲獣