恋愛は図書館の本。はじめから返却期限が決まっている
僕は今日、笑われた。
正確には
今日も、笑われた。
ある人が僕に聞いた
「失恋して悲しくないの?」
「不安定にならないの?」
僕は答えた。
「いつかは終わるものでしょう。」
「もちろん、悲しくはなるよ。」
でも、それ以上に
ありがとうの気持ちが大きい。
僕にとって恋愛は
図書館の本と似ている。
広い図書館で
偶然、出会う本。
どんな本なんだろう。
僕は…
眠るのも忘れて一気に読む。
通勤の楽しみに少しずつ読む。
シリーズ全巻制覇する。
もし運悪く
つまらない本を
借りてしまったら
無理して最後まで
読まなくていい。
我慢せず、
返却ボックスに返したらいい。
図書館の本は…
僕に気付きを与える。
僕を満たす。
僕に問いかける。
図書館の本には、
返却期限がある。
いつかは返さなくてはいけない。
だって僕の本ではないから。
僕は今日、笑われた。
正確には
今日も、笑われた。