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終わりの気配。何度経験しても悲しい、そんな日は丁寧にサラダを作る

話を始める前に、僕の性別について。
僕は「女性」だ。
一人称が「僕」と「私」の時があるので
混乱させて申し訳ない。

僕はもうすぐ失恋する。
終わりの気配がする。
胸が締め付けられる。
きゅう…

何度終わりがきても
やっぱり慣れないこの感覚。
涙がじわっと頬の後ろから
湧き出てくる。

うっかりすると
涙がぽろりと流れ出そうだ。
あぶないあぶない。

僕はこの人からひとつ
大切なことを教えてもらった。
『自分がしたいからする』

感謝や誉め言葉を期待するんじゃなく、
自分がやりたいからする。
自分が楽しいからする。
自分が満足するからする。

これはこの人からもらった
大切なこと。
僕の脳みその中にある
この人の棚にきちんと
格納してある。

さあ、こういう日は
特別丁寧にサラダを作ろう。

豆、チキン、トマト、大根、
ピクルス、生姜、ロメインレタス、
ベビーほうれん草、ロケット…
それから大好きなさつまいも。

ドレッシングも作って。
ジャーに詰める。

僕は大丈夫。
悲しいけれど、
また新しい誰かと出会う。

僕はまだこの人に
「だいすき」であることを
伝えたことがない。

口下手な僕は
きっとまた伝えられないまま
終わってしまうだろう。

だいすき。


追記:僕にかわいらしいブロッコリーを届けてくれた優しい人へ。どうもありがとう。くすりと笑えて元気がでました。