#1.飲むカレーの研究
この写真を見て皆さんはどんな料理を思い浮かべますか?
これは、私がレシピ開発で携わっている6curryの新メニュー「飲むカレー @サグ(仮称)」です。まだまだ試作段階なので未完成ではありますが、れっきとしたカレーです。カレーと言わせてください(笑)
このカレーはどんな特徴なのか?
この飲むカレーは「ヘルシーだけど満足感があり、忙しい人でも手軽にカレーが食べられる」をコンセプトに試作を行っています。味の方向性としては次の様な感じです。
・ストローで飲めるタイプの冷たいカレー
・ヨーグルトとココナッツミルクベースのマイルドな味わい
・細かく刻んだじゃがいものつぶつぶで満足感を味わえる
・レンズ豆のペーストをミキシングしているので、食べごたえがある
・メインのスパイスは「フェヌグリーク」と「マスタードシード」
※フェヌグリーク:とうもろこし、メイプルのような甘い香りが特徴
使っている食材は、普通のスパイスカレーとそこまで変わりがありません。しかし、フェヌグリークの香ばしくて甘い香りはあるが、所謂カレーの味はしません。原因は油を使っていない(スパイスをテンパリングしていない)、スパイスの種類が少ない、辛味がない、炒めた玉ねぎを入れていない等、色々想像はできますが・・・。
ザ・スパイスカレーにしてしまうと「クドくて飲みきれない」「塩分摂り過ぎ感」「飲んだ後にもたれる」など、飲むカレーとしてはいまいちです。それでもカレーと呼べるものにするにはどうしたら良いのか?
「そもそもカレーとは何か?」の料理的な観点の解として、一般的には「混合調味料(マサラ)を使った料理のこと=カリ」と言われています。そのため、スパイスが複数入っていればカレーと呼んでも間違いではありません。しかし、僕らが知っているいカレー粉の香り・味がしないとカレーとは認識しずらい。それに加え、この飲むカレーは「冷たい」「炭水化物がない」「スプーンで食べない」「油がない」という要素から、カレーと認識するのにはかなり難易度が高い。
それでも!ヘルシーだけど満足感のある「美味しい」飲むカレーを実現したい!!!
実験する余地はどこにあるのか?
・体に良い油(オリーブオイル等)でテンパリングすれば重くならない?
・冷たいカレーで香りを残す方法はあるのか?仕上げのスパイス?
・温かくてストローで飲む体験は可能なのか?
・完成したカレーを冷凍してブレンダーに欠けてフローズンにしたカレーはどうか?
6curryはこれまでの概念をぶち壊し、自分たちなりのカレーとは何か?を探す旅である。しかし、美味しくなければ旅は続きません。。
美味しい飲むカレーは実現するのだろうか?そしてそれは、カレーと認識してもらえるものになるのか?
カレー研究部の皆さんのアイデア大募集です。笑
■(仮称)飲むカレー@サグの ざっくりレシピ
①フェヌグリークを焙煎して、ミルサーにかける
②①のフェヌグリーク、ブラウンマスタード、ココナッツミルク、ほうれん草、しょうが、レンズ豆、ししとうをブレンダーにかける。
③適量の水と塩とターメリックと細かく刻んだじゃがいもを入れて、柔らかくなるまで煮込む。
④②を③に入れて、ヨーグルトを加えて煮込む。塩分を調整して完成