胸から動く|動きの自己観察
形は動きから生まれるという話に派生して考えたこと。
わたしはオイリュトミーという舞踏ちっくな表現活動が好きで、ときどき習いに行っています。
半分は趣味、もう半分は仕事のため。
人前に立つための身体づくり・授業をあみ出す回路のメンテナンス+心・身体・頭が調和する心地よさをただただ味わう
そんなところでしょうか。
そういえば、オイリュトミーが「空間移動芸術」と訳されているのをどこかで見かけたことがありました。なんだかすごい字面!
でも、オイリュトミーではまさに空間にフォルムを描くように移動する(動き回る)ことがよくあるんです。
(たとえば、こんな感じ)
イマジネーションの力で、実際の〈身体〉以上のもっと大きな〈身体〉を意識しながら動いていきます。
より良いパフォーマンスを!と思うと、おのずと自分自身の〈身体〉や〈意識〉の動きと向き合うことになり、自分の癖というものがだんだんみえてきました。
わたしの場合、〈頭〉がもといたところにとどまろうとするんです。足の動きに対して、上半身が遅れをとってしまいます。コンパス軸のような、遠心力の芯のようなとどまり具合と言えば伝わるでしょうか。上半身がブレそうになるのが、なんだか嫌みたいなんです。
これを、普段の行動や意識の使い方にあてはめてみると、
慎重すぎて次に進むのをためらう
まずは距離を置いて様子みたがる
本当は嫌だけど「やらなきゃ」だから無理やりがんばるetc.
一方は前に出ようとして、もう一方は後ろに引きたがる。アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような、そんな葛藤状態にいることが多いです。
さて、どうしたものか!
オイリュトミーの先生のアドバイスはこうでした。
胸から動くような感じでやってみよう。そうすると、足も勝手に動くから。
なるほど〜。頭で考えて、その通りに足を動かそう(頭主導)とするのではなくて。〈胸〉なんて、少しも思いやれていなかったことに気がつきました。
それで、実際にアドバイスの通り胸から動くように意識してみると、「気分」がまるで変わりました。
(オイリュトミストの方々が、どうしてあんな腕の動きになるのかもよくわかった!)
「胸から動く」を意識したほうが、シンプルに楽しいし、味わっている感じ。やらなきゃ(負担感)ではなくて、つい動いちゃう!(幸福感)
これは、すごいぞ〜。無限に動けそう。
このアドバイス以降、仕事中に「姿勢良くしなきゃー」と思うときにも、胸を立てるようにしてみました。そしたら、今までよりも姿勢を保つのが楽。
(今までは腰を立てるようにor頭をつりあげるように気をつけていました。)
こんなに簡単でよかったのかと、いい意味で拍子抜けです。
「胸から動く」
これをいろんな場面で取り入れてみたら、わたしの形(身体、仕事、成果物、交流)にどんな変化が起こってくるでしょうか。これから楽しみです。
汎用性高めなヒントをいただけたことに感謝!